神戸大学 医学部保健学科 学科紹介 2021
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英語コース(International Course for Health Sciences: ICHS)解剖学見学実習家族支援専門看護師(家族支援CNS)コース近年、家族問題が多発することで、家族のもつ役割や機能が見直されています。看護学においても、「家族看護学」という新しい分野が誕生し、本学はそのフロントランナーです。本学の大学院博士課程前期課程には、わが国に6校しか認定されてない家族看護のスペシャリストの養成コースとして、家族支援専門看護師(CNS)コースがあります。CNSは、看護職の中では最上位の新しい資格で、看護界の将来を背負う役割が期待されています。2012年からは、診断・治療に関わり、ケア(看護)とキュア(治療)を融合した高度な看護実践を展開できる家族支援CNS教育課程(38単位制)を導入しています。本コースでは、研究から得たエビデンスや理論に基づいた家族支援を実践でき、国際的に活躍できる高度専門職業人の輩出を目指しています。2021学科紹介5FacultyofHealthSciences 解剖学は看護学や検査技術科学、理学・作業療法学の基礎となる重要な科目の1つです。神戸大学医学部保健学科では、1年次後期から始まる解剖学の講義を通して身体の構造や機能を学んだ後、2年次後期に4専攻全ての学生を対象にして解剖学見学実習を行っています。理学療法学専攻は、3年次後期に2度目の解剖学見学実習が行われます。両実習では、遺族の了解のもと、実際の解剖学について、厳しくそして深く学びます。この実習では体内にある臓器の形や大きさ、臓器相互の位置関係などを直視下で観察して、講義で学んだことを3次元的に深く理解するとともに、人体に個体差があることを理解します。さらに解剖学見学実習を通して生命の尊厳についても学んでいきます。この実習を通して学生達は医療職者を目指すことについて深く考え、自覚を強く持つようになります。平成24年度より前期課程の大学院生を対象に英語コース(InternationalCourseforHealthSciences:ICHS)を開講しました。平成26年度からは後期課程の大学院生にもICHSが開講されました。これは、大学院生がその修学期間を通じて英語のみで単位を取得し、修了することができるコースです。専任教員による英語講義に加え、ネイティブ教員による通年の講義、また、夏季には国内外から国際保健分野の専門家を講師として招いてSummer EducationProgramを開講しています。本コースを受講することで、保健活動を展開するためのコミュニケーション能力や異文化理解能力を身に付け、海外における社会・経済状態や生活様式に適合した総合保健学を創造・実践することができます。国際貢献できるより高度な保健実践専門職者を養成することを目的としています。

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