神戸大学 大学案内
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4. 英語教育神戸大学の英語教育の目標は、異文化理解力を培うことはもとより、アカデミック・イングリッシュ・スキルを高めることにより、共通言語としての英語によるコミュニケーション能力を修得することにあります。そこで、学生が将来の目標に応じて英語学習の計画を立てることができるよう、英語教育の体系を「見える化」しています(※下図参照)。また、さらに、英語学習に積極的関心を持つ学生に対し、一定の条件の下に、高度な英語力の涵養を目指す「英語特別クラス(Accelerated Course in English:ACE)」を設けています。ACEには以下のような特徴があります。(1)原則として、外国人教員が授業を担当します。(2)1クラスは25名程度の少人数です。(3)専門分野での学修に必要なアカデミックスキルの育成を行うとともに、読解・聴解・発信・コミュニケーションなどの個別スキルを統合したオールラウンドで高度な英語運用能力の向上を目指します。(4)授業外での実践活動として、1年次の後期末に課題研究成果を英語で発表するStudents’Conferenceを実施しています。5. 神戸大学ESDコースESDとは、「持続可能な開発のための教育」の略で、2002年に提唱された国際レベルの教育概念です。神戸大学では、全学部の学生が、所定の単位を修得することでESDコース修了の認定を受けることができます。修了生には、あらゆる人々がSD(持続可能な開発)づくりの主体になるためのサポーター・ファシリテーター・コーディネーターになることが期待されます。アクティブラーニング、フィールド学習、アクションリサーチの手法の中で、多様な人々と共に、実践の中で、地球の持続可能性を脅かす諸問題と向き合う主体となっていく方法・条件・環境(教育)を考えます。6. 神戸大学数理・データサイエンス標準カリキュラムコース神戸大学では、2017年に数理・データサイエンスセンターを設置し、数理・データサイエンス・AIのスキルとデータから新しい価値を生み出し、第4次産業革命を牽引するデータイノベーション教育を推進しています。2018年度に「神戸大学数理・データサイエンス標準カリキュラムコース」を7学部に設置し、2020年度からは全ての学部に展開しています。これは、AI、ビッグデータ、IoTによる世界的なデータ駆動型社会が到来しつつある中、神戸大学の学生に、数理・データサイエンス・AIの基礎的能力を身につけてもらうためのコースです。数学科目、統計科目、情報科目、データサイエンス科目(全学共通授業科目「データサイエンス入門A,B」、「データサイエンス概論A,B」など)から所定の単位を修得することにより、数理・データサイエンス標準カリキュラムコース修了の認定書が授与されます。また、企業・自治体などと連携した課題解決オープンイノベーションワークショップなどの科目も開講しています。※ESDとは (持続可資源問題汚染破壊生産人権公平福祉貧困平和消費健康問題持続可能な開 発社会環境生命経済Kobe University15

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