神戸大学 大学案内
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次世代育成を通したグローバル共生社会の実現を目指し、グローバル社会に関わる幅広い視野を持ち、子どもと学校が抱える課題を多面的に認識し実践的に解決する能力をもつ初等教育教員等を養成します。そのために本学科では、次の2つの教育研究分野を置いています。「学校教育学」では、小学校を中心とした教育理念、制度、教育内容と方法に関する教育研究を行うとともに、インクルーシブ教育の観点から、特別支援教育に関する教育研究を行います。「乳幼児教育学」では、乳幼児期を中心とした教育理念、制度、保育内容と方法に関する教育研究を行うとともに、幼小連携教育の観点から、小学校教育に関する教育研究を行います。いずれにおいても、専門的な学修と学校現場での実習とを有機的に連関させることで、初等教育教員としての実践的指導力を養うと同時に、子どもの教育を探究する研究能力の基礎を培います。学部の特色様々なグローバルイシューを文理の枠を越えて理解できる想像力、多様な人々と協働できるリーダーシップ、外国語やICTを使いこなすコミュニケーション能力等を培う基礎教育を実施します12学生全員が、グループ学修を含む能動的な「事前学修」と「事後学修」を履修するとともに、海外での研修とフィールド学修に参加するグローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)を実施します3「異文化理解」、「人間発達」及び「環境共生」の観点から、私たちを取り巻くグローバルな諸課題を深く理解し、解決への道筋を発信できる人材を養成する専門教育を実施します子ども教育学科様々な視点から疑い、問い、追究する「やってみたい」を実現できる場所常に多様な分野と思考に触れ、物事の捉え方や自分の価値観を疑う力が鍛えられる学部です。そして何より、国外に身を置く機会に溢れているという魅力があります。私自身は、日本の音楽教育に問題意識を持ち、改善の鍵を得るべくフィンランドに長期留学しました。半年間にわたり、自ら全国各地で現地調査を実施したのですが、予想外にも改善策は発見できませんでした。むしろ日本と海外に共通する課題に多々直面し、人類や地球規模の視点も持って問いを立てる重要性を痛感しました。帰国後も世界中の人の協力のもと研究に励んでおり、先生方や環境に恵まれていると実感しています。学生メッセージ発達コミュニティ学科4年原田 恵この学部は、自分次第で多くの挑戦ができる場所だと思います。長期留学を通じ、身をもって異文化を学びたいと考えた私は、GSPプログラムを活用して、ニュージーランドでの語学研修とオーストラリアへの交換留学を経験し、ホームステイや大規模国際サミットでのボランティアなど、多くの貴重な経験を得ました。多様な文化背景をもつ人々との交流は、私に多角的に物事を捉える大切さ、多様な価値観を受け入れる力をもたらすとともに、日本文化の素晴らしさを再認識できました。今後は、この学びを活かし、私自身が日本と世界の架け橋となって、日本文化を世界に発信していきたいです。卒業生メッセージグローバル文化学科2021年3月卒カルビー株式会社三好 佑奈グローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)実践型グローバル教育学生全員が海外での研修とフィールド学修に参加し、グローバル社会に関する専門的な課題について考察を深め、それを卒業研究へつなげていきます。将来「協働型グローバル人材」として社会に羽ばたくために、海外での経験型学修が不可欠であるという観点から、GSPを「必修科目」に指定しています。■専門性に応じて幅広い選択が可能GSPの本体となる海外研修とフィールド学修では、身に付けたい専門性や希望に応じて、次の3つのグローバル・スタディーズ(GS)コースを用意しています。そのプログラムは多彩であり、世界中の多様な地域や文化圏で実施されます。留学型GSコース実践型GSコース事前学修海外スタディツアー海外インターンシップなど研修型GSコース海外語学研修と国内でのフィールド学修など事後学修中長期留学と現地でのフィールド学修国内でのフィールド学修現地でのフィールド学修中長期留学など(フィールド学習要素を含む)海外スタディツアー海外インターンシップなど海外語学研修などグローバル共生社会に生きる次世代を育てる高度な実践的教育人材を養成します 持続可能なグローバル共生社会の実現に貢献できる「協働型グローバル人材」を養成します異なる文化と環境のもとに育った人々が相互に認め合い、各人が生活の質の向上や心の豊かさを享受し、人間と自然の調和に根ざしたグローバル共生社会を実現するために、現代世界で生起している環境、災害、民族、多文化化、経済格差、インターネット、少子高齢化、教育等に関わる様々な課題(グローバルイシュー)を、深い人間理解と他者への共感をもって解決できる「協働型グローバル人材」を養成します。国際人間科学部Kobe University27

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