神戸大学 大学案内
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法律学科 3年大澤 志保法律学科2016年3月卒弁護士法人愛知総合法律事務所中村 展学部の特色西日本最大級の規模で、研究者としてもまた教科書執筆者としても全国レベルで第一級の教授スタッフを布陣。水準の高い教育集団の中で、知的刺激を受けながら学習できます。121年生の前期からすぐに法学・政治学の専門科目の履修が可能。約100科目もの講義が開講される中、同時に複数の演習を履修できるなど個人の関心を大切にしたカリキュラムです。3法学で培われる、問題を多角的に考え妥当な解決を導き、対立する利益を調整して適切な策を提案する能力は、客観的・論理的な表現力という、社会が求める技能につながります。法と政治を軸に、社会を倫理的に分析する能力を高める刻々と変化する諸現象を分析し、将来の展望を予測する社会科学の素養を身につけること。人々の間で発生するさまざまな問題を把握し、適切な解決へと導く「法的思考(リーガルマインド)」を身につけること。多様な教育方法と多彩なカリキュラムにより、各自の興味と適性に応じた専門領域の知見を身に付けること。加えて、法曹界で生きる法律専門職や公務員などの行政専門職に就くための基礎的能力の習得をめざします。モラトリアムを謳歌するために少人数制授業の魅力本学では法律科目から国際関係論に至るまで幅広い分野を学習できます。著名な先生方の少人数授業や充実した留学制度もあり、動機次第でどこまででも自己研鑽できる環境が整っています。自分の興味の赴くまま貪欲に知識を吸収できるので将来の目標が明確な人もそうでない人も学びの楽しさを体感されることと思います。コロナ禍で人との交流機会の減少を心配されている方もおられると思いますが、学生間では試行錯誤しつつ課外活動やリモートでの親睦会等が実施されているので、そこで出会えた仲間と切磋琢磨し実りのあるキャンパスライフを送ることができることでしょう。学生メッセージ弁護士の仕事は時として法的に困難な紛争・事件に直面します。そのようなときは文献等で調べ、解決策を自分の頭で考えることが必要となります。かかる場面で必要となる調査力や創造力について、私は大学の法学部での学び、特に少人数制の授業での学びが、今の土台になっていると思っています。少人数制の授業では、法的問題点について自ら主体的に調べ、自分で考えることが求められます。他の学生や教授と議論することで、当該問題について、より理解を深めることもできます。皆さんも、少人数制の授業を通じて、大きく成長し、将来の糧としていただけたらと思います。卒業生メッセージ1年前期には、神戸大学での4年間の学修に必要な生活上・学修上のルールを体得し、社会の具体的な問題を素材に資料の読解・議論・レポート作成の技法を学習するための演習科目(20人程度のクラスを複数開講)や、実定法学・法社会学・政治学の分野についての入門科目が開講され、それぞれの分野において基本的な知識や考え方を学びます。1年後期以降には、政治・国際関係論科目、憲法・民法・刑法や訴訟法などの基本法律科目のほか、法の歴史や思想、外国法について学ぶ基礎法科目、法現象を社会学的に分析することを学ぶ法社会学科目、国家間の法的関係や国際紛争、国際機構について学ぶ国際法科目などを履修することができます。2020年度から法律専門職のための法曹コースを設置しました。学界をリードする充実の研究システムを用いた、法学部独特の教育プログラム本学部の教員は常に、「より興味深く、面白い講義」をめざし、毎日の教育と研究にあたっています。各学期ごとに講義についてのアンケート調査を行い、学生の意見を採り入れた授業をめざしています。演習では、担当の学生が割り当てられたテーマについて報告し、その内容をふまえて学生同士が討論したり、出席する学生全員が予め与えられた資料をもとに予習をしてきたうえで、教員の質問に学生が応えながら授業を進めたりします。あくまで学生が主体となって自主的に知識を深めていくのです。国際経験豊かな教員に現地の声を聞いたり、学部内の外国人教員や多くの留学生との交流で異文化に触れたり、まさにリアルタイムの国際的な法と政治の姿を知ることができます。学生の海外進出も制度的にバックアップしています。たとえば、交換留学制度を利用すれば、渡航費・生活費の負担を大幅に軽減することができます。本学部には貴重な講義が多数あります。例えば、国際的な人権保障の実際やコンピュータを使った現代政治分析、特許や著作権など新規の創作活動に関する権利関係、所得税、消費税など個々の租税の法的仕組みの分析など、十分な質とボリュームを誇っています。綿密に計算された充実の科目群学生主体ですすめられる高密度の授業と演習海外の法律と政治に生で触れられる活発な国際交流卒業後の進路を決定する特色ある講義を体験法学部Kobe University29

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