神戸大学 大学案内
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激変期を舞台に、世界へ挑む社会の動きを正しく理解し、さまざまな課題にチャレンジする私たちの生活はどのようにすればより良く、より豊かになるのでしょうか。社会に広がるさまざまな問題を経済理論・歴史・実証・政策の視点から解明していきます。深刻化する少子高齢化、国際金融の不安定化、環境汚染や地球温暖化などの難問に高い専門性と幅広い教養をもって挑み、広く社会に貢献し、世界で活躍することができる人材の育成をめざします。学部の特色関西の国立大学では最大、全国でも1、2を争う規模の、優れたスタッフを有し、基礎から専門へと4年一貫した幅広いカリキュラムを用意。あらゆる角度から経済学を深めていきます。121年生の基礎演習に始まり、最大10人程度に限定したゼミなど、少人数教育を重視。また、一橋大学、大阪市立大学との「三大学ゼミ討論会」など学外の交流も活発に行われています。3海外留学を経て5年間で修士号を取得するプログラムや、経済と法の問題に取り組むプログラムなど、専門性・国際性・学際性を高める多彩な教育プログラムが設けられています。様々な知見・充実した環境経済学では雇用、財政、貧困など社会問題として取り上げられるトピックから、自分たちの身の回りで起きている事象まで、いろいろな課題に対して様々な理論やアプローチを用いて本質や解決策に迫ります。今までにはなかった知見や考え方を学べることが経済学の醍醐味だと感じます。神戸大学経済学部は様々な専門分野を持った教授が数多く、開講される講義はとても幅広いです。また経済学部では様々なプログラムが用意され交換留学などの国際交流も活発であり、学びの環境は非常に充実しています。ここで得られる出会いや知見は皆さんにとって有意義なものになると思います。 学生メッセージ経済学科 4年和田 健太郎大きな目標に出会える場所素敵な景色と校舎に憧れて入学した経済学部。入学当時は、その後の将来の夢など具体的に描けていませんでした。学生生活では、様々なテーマの授業を履修し、生徒の関心を尊重してくださる教授のもとでのゼミ研究を行いました。その活動を通して、新たな興味の幅が広がり、そして沢山の知識を身につける事ができました。それから数年、現在私は起業をして挑戦していますが、これは経済学部で数多くの社会課題に触れ、自分の目標が明確になったからだと感じています。この経済学部では、きっと入学前には気づかなかった、皆さんの新しい次の目標が見つかるはずです。卒業生メッセージ経済学科2016年3月卒株式会社fruor喜多村 若菜グローバリゼーションの進展は、モノ・サービス・カネ・人・企業・技術・情報の国際間移動を盛んにし、各国間の相互依存関係もより深まってきています。国際経済政策では、こうした関係を検討することを通じて現代的視点から数々の経済現象を理解し、各現象に対する的確な洞察力を養っていきます。また、EUやNAFTAなどの抱える問題、発展途上国の経済問題についても考察していきます。人間の経済生活の歴史や経済発展のプロセスを分析するのが、経済史学です。経済学と歴史学の境界領域にあって、経済学の基礎理論を踏まえ、その歴史的基礎を広い視野で探求します。これらの課題を果たすために、基礎科目の経済史をはじめ、時代別・地域別の専門講義が開講されており、日本と世界の経済発展の歴史を立体的に学ぶことができます。経済と資源・環境を結びつけている技術、人間活動の土台である地域といった人々の経済活動を担うべき基盤について思考していきます。エネルギー資源は生活を支え続けられるほど残っているのか。ゴミや汚れた空気、水を捨て続けることで、地球にはどのような影響があるのか。これら深刻化する資源・環境の諸問題について、経済システムを存続可能とするための解決策を探っていきます。日本の金融システムや財政運営について適切な方法を探り、それがどのように動くのか、どのような影響を経済に及ぼすのかを明らかにすることが、政策決定、制度そして理論にとってきわめて重要な課題となっています。現代経済学は市場経済の働きを追究する一方で、その限界をも明らかにしてきました。金融と財政の市場メカニズムが、お互いにどのように補完しあっているかを研究します。IT技術の発達で世界は一体化しつつあり、今後ますます国際的な視野に基づいた見識が必要不可欠となっていきます。比較経済政策講座では、世界各地域の経済事情と経済政策それぞれの研究分野を基礎に、一地域の経済変化が他の地域に与える影響や、経済の統合が世界と地域に与えるインパクトを明らかにしたいと考えています。そして、地域と国際経済の変化を同時に見渡せる能力を育成していきます。国際経済政策歴史分析金融・公共政策技術・環境分析比較経済政策経済学部Kobe University31

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