神戸大学 統合報告書 2023
16/60

理事・副学長教育・グローバル 担当2022年の日本の出生数は77万人となり、少子化はますます加速しています。このような状況下、直近1〜2年で最も重視すべき課題は、「海外からの留学生を獲得するためのグローバル教育」であると考えます。海外の優秀な学生に選ばれる大学になるためには、神戸大学がこれまで以上に国際的な存在価値を示していくことが極めて重要です。優秀な留学生を集めるには、学問レベルの他にも、学期制、奨学金制度、宿舎、時空間的制約などの様々な問題がありますが、それらの課題を早期に解決し、いつ本学に来ても同じ教育が受けられる環境を整え、本学の世界的な評価を高めることに戦略的に取り組む所存です。私には理想とする教育像がいくつかあって、その1つが真言宗総本山としての「高野山」です。平安時代から現在まで、学びの動機に繋がる高い学問レベルと環境整備により、日本全国から絶えず修行僧が集まっています。本学におけるグローバル教育はまだまだ検討が必要ですが、高野山のように全世界から学びたい学生が集まってくる存在を目指して、留学生が求めるものを的確に把握し、独自のプロトタイピングを行いつつ、DXを含めた展開を計画していくつもりです。本学の教育体制を振り返ると、我々は長らく、何(What)を・なぜ(Why)やるのかより、目の前の課15選ばれる大学になるために学生本位の教育体制を目指して教育担当理事インタビュー大村 直人

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る