「人材」の創出神戸大学DXリカレント教育事業は、①データサイエンス・AI基礎やPython基礎演習からなる「DX基礎講座」(eラーニング)②課題解決型PBLからなる「次世代DXリーダ育成プログラム」③データサイエンス・AI実践ハンズオン、テーマ別課題解決型PBLからなる「DXエキスパート育成プログラム」の3階層で構成されています。本事業の特長は、技術系部署に限らず、経営層や事務部など非IT部署でデータサイエンス・AIの活用による価値創造を行うこと2023年に設立した先端スマート技術研究開発センターでは、「OJT型の実習」「学び直し講座」「ワークショップ型プロジェクトマネジメント」により、実建物へAI-Smart空調(神戸大学知財技術)導入を受講者自ら実施するカリキュラムを設定し、社会実装と人材育成を同時に実現するリスキリング教育を行っています。一線で活躍する著名な実務者を教員採用していることと、社会実装実務を教材として受講者が自ら調査・計画・建設・運用する実質的な教育であること、習得した新理論を導入後の実建物で実験・検証できることの3点が本教育の魅力です。グループ5名程度に指導員2名を配置した手厚い実務指導神戸大学高度専門研修「大学経営人材育成セミナー」の背景には、本学の重要課題である教育研究活動の活性化、及び大学を取り巻く財源におけるコストマネジメント力の必要性の高まりがあります。大学全体の組織能力を高めるために、経営の基盤である事務組織の能力向上・意識改革を行い、マネジメント人材を育成することを目的としたセミナーが本学職員を対象に開催ができるDX人材を育成するDXリテラシーレベル(第1層)から始まり、組織内DX推進を行えるDXリーダ育成(第2層)、そして組織間DX推進や社会課題の解決など高度DX推進を行えるDXエキスパート育成(第3層)まで一気通貫で推進できる点にあります。2022年10月〜12月には、企業や自治体などの就業者を主対象とした「次世代DXリーダ育成プログラム」を実施し、29名が修了しました。また、2023年1月〜3月に開講した「DX基礎講座」の受講者は424名にのぼりました。今後の目標は、プログラムを通した「デジタル人材育成プラットフォーム」の形成、ならびに神戸市の「地域連携プラットフォーム」や経済産業省が進めるリカレント教育「マナビDXQuest」との連携を進めていくことです。や、年間400時間以上をかけて基礎的な事項から実際の導入事例、開発した先端技術まで学べるカリキュラムなど非常に充実した内容です。加えてワークショップでは、対話による課題抽出や解決手法を習得可能で、実務課題の解決にも役立ちます。今後、スマート空調だけでなく学内の様々な分野・技術・知見と連携し、本学を中心に国内外の大学や企業、社会に高度化して展開したいと考えています。されました。本セミナーでは、マネジメントに関わる知識の修得にとどまらず、マネジメント人材の観点で特に重要となるリーダーシップ論、組織開発論、マーケティング論、マネジメント・コントロール論の4要素について経営学研究科教員が講義とグループでのディスカッションを実施。マネジメントの基本的な理論を学んだ上で他の職員と議論をすることで、実践を通したマネジメント力の向上が見込まれます。本研修を通じて、教育、企画、人事、財務、知財、産官学連携などのそれぞれの分野で専門性を高め、地域や企業とのネットワークの中でリーダーシップを発揮できる人材を育てていきたいです。34DXリカレント教育事業の展望小澤 誠一 教授(数理・データサイエンスセンター長)カーボンニュートラルの社会実装長廣 剛 特命教授(先端スマート技術研究開発センター長)MBA教育の知見を活かしたマネジメント人材育成鈴木 竜太 教授(経営学研究科)TOPICS
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