神戸大学 統合報告書 2023
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■産学連携学術研究推進機構に配置された研究支援人材であるURA(University Research Administrator)や、産官学連携本部と本学が出資した子会社である㈱神戸大学イノベーション(KUI)、さらにはKUIが出資した本学の孫会社である㈱神戸大学キャピタル(KUC)が、基礎的な研究からその産業化まで一貫したサポート体制をとっています。また、公的研究機関として我が国の産業競争力強化に貢献するため、多くの企業が大学をコアとしてつながり、それぞれが持つ強みを結集して新たな価値を生み出すという「オープンイノベーション」の■基礎研究からスタートし、社会で実用化するまでの育成プロセス社会のニーズに対する研究者の自由な発想に基づく研究シーズを企業で活用できる実用技術まで育成するプロセスです。国の施策で補助される研究費の獲得から始まり、特許など知的財産としての確立、パートナー企業とのマッチング、研究成果が社会で活用できるかを確認する実証試験の実施、事業化のスタートとしてベンチャー企業を設立する際の資金援助まで、一貫したサポート体制を整備しています。───アントレプレナーシップセンター知的財産部門基礎研究学術研究推進機構株式会社神戸大学イノベーション(KUI)産官学連携産官学連携本部共同研究・オープンイノベーション推進部門社会実装産官学連携本部と地域連携推進本部が中心となって自治体や企業と連携して社会のニーズと大学のリソースをマッチングする体制を構築しています。学内の研究シーズや学生の取り組みを集約して、異分野共創の可能性を検討するとともに、自治体や企業とのネットワークを活用して様々なニーズをくみ取って、大学が生み出す価値を社会に還元することに取り組んでいます。学術研究推進室(URAが所属)SDGs推進室異分野共創研究企画・創出委員会先端的異分野共創研究推進室スタートアップ支援/起業家育成の実践教育/神戸大学起業部共同研究マネジメント/オープンイノベーション機構/社会実装プロジェクト推進/インキュベーション施設運営取り組みを進めています。様々な立場の研究者が大学を舞台にして議論を交わしながら共通の課題解決に取り組む新たな価値創造の場が生まれています。さらに、研究成果を自ら事業化する人材を育成するため、アントレプレナーシップセンターを設置して全学を対象にした起業家育成プログラムを展開しています。このセンターで行っている「神戸大学起業部」では学生たちが独自のビジネスプランを作成し、各種のコンテストに出場して表彰を受けるなどの成果をあげています。知的財産事業化支援株式会社神戸大学キャピタル(KUC)知財権利化/知財管理/契約締結ベンチャーライセンス35大学が生み出す価値を社会へ還元する環境整備「環境」の創出

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