神戸大学 統合報告書 2023
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財の循環▼特許権等収益の推移▼共同研究費獲得額の推移■産官学連携による財源獲得LP出資GP出資1,42220172018201920202021株式会社神戸大学イノベーション(KUI)株式会社神戸大学キャピタル(KUC)SBI大学発ベンチャー育成支援株式会社1,9041,6371,4131,2851,031202241252017201820192020202120223261539672KUIの活動など様々な取り組みを通して、企業等に大学の研究成果を活用いただいています。右のグラフはKUIが直接関与しない契約も含めた本学全体の共同研究獲得額と特許権等収益の推移です。これらの財源は新たな研究活動の資金となり、その研究により新たな成果を生み出しています。このような価値と資金の好循環を生み出すために、学内組織と出資会社が一体となって研究活動を支援していきます。■ファンド概要民間資金のみを活用した、国立大学としては初めての大学発ファンド神戸大学神戸市三井住友銀行関西圏を中心とした投資で、科学技術の発展に寄与2020年3月、神戸大学は新しい産学連携・技術移転モデルを創造するために、(株)神戸大学イノベーション(以下KUI)を100%資本で設立しました。さらに、2021年10月には(株)神戸大学キャピタル(以下KUC)を設立。本学及び周辺地域で生み出された学術・研究成果を社会実装につなげる、KUIの100%子会社のベンチャーキャピタルです。KUCが運営する「神戸大学ファンド」は、国立大学初の試みである、民間資金のみを活用した大学発ファンドです。2023年1月に投資事業組合として設立され、金融機関7社から総額22億円の出資を得スタートアップエコシステム形成促進に関する産官学連携協定(百万円)2,0001,5001,000500100%出資100%出資神戸大学て、本格的にベンチャー企業への投資活動を開始。(株)三井住友銀行等からベンチャー投資のプロ人材を招聘するとともに、投資対象の選定にはSBIホールディングス(株)が設立した子会社も参画しています。さらに、2025年には第2号ファンドを組成予定。支援対象をさらに広げ、関西全域の大学、研究機関のシーズへの投資を拡充しています。将来的には、ベンチャー育成ファンドがベンチャー支援の基盤環境となり、ファンドから生み出される資金をベンチャーへの再投資に充てるエコシステムが形成され、地域の発展へ寄与することが期待されます。神戸大学発ベンチャー/関西発ベンチャーKUC1号投資事業有限責任組合投資(百万円)35030025020015010050(年度)00SBI Ventures Two 株式会社三井住友銀行神戸信用金庫大阪商工信用金庫三井住友信託銀行池田泉州銀行みなと銀行(年度)46神戸大学ファンド国立大学初の民間資金を活用したベンチャーファンドを設立(株)神戸大学キャピタルTOPICS

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