神戸大学 統合報告書 2023
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002421▼ネーミングライツ制度による SynergyMarketing 101 Studio▼運用益の推移(委託運用を除く)■余裕金の運用 本学では、直ちに使用しない業務上の余裕金について資金運用を行うことで収益獲得を行っています。資金運用により得られた運用益を再投資するための仕組みとして、2020年度に資産運用型基金を創設しました。また2021年度には、学内委員会の体制を見直すなどの資金運用体制の強化を行い、2022年2月に国立大学法人で初となる「業務上の余裕金の運用に係る文部科学大臣の認定基準」第3及び第4の2の認定を文部科学省から得ました。これにより、取り扱いができる金融商品が増え、外部機関に運用を委託することが可能となりました。実際に2022年5月から金銭信託による委託運用を開始し、リスクとリターンのバランスに配慮した基本ポートフォリオに基づいた運用を行っています。2022年度は世界的なインフレや、その対策として各国中央銀行で進められた積極的な利上げによる金融引き締め1,0979569664430291301224141164716311853017(百万円)1,2001,000800600400200外部資金に加えて重要な財源のひとつが雑収入です。雑収入とは、施設や設備の貸出による賃料・利用料収入、不要物品の売払収入、農場生産物の販売収入、知的財産収入など、本学が保有する資源を有効活用して得ている収入です。雑収入は使途が特定されていないため、裁量的に使用することができ、本学の財務健全性を高めるうえでは重要な財源です。本学では、限りある学内資源を有効活用し、様々な雑収入の増加▼雑収入の推移8549042017201820192020202120222017(年度)(百万円)604020に取り組んでいます。中でも、学内の土地・建物を有効活用する取り組みを積極的に進めています。学内の土地を利用した貸付事業・収益事業を展開することで雑収入を獲得するとともに、本学の研究教育活動及び地域の皆様へのサービス向上を図っています。また、本学では、保有する建物に愛称を付けていただく権利を販売するネーミングライツも積極的に行っています。学内の各キャンパスで実施しており、貴重な収入となっています。992の影響を受け、市場全体が総じて軟調であったため、7千万円の含み損が発生しましたが、一時的な値動きには左右されず、長期的な観点から収益獲得を目指しています。2927定期預金円建債券201820192020外貨建債券その他有価証券(年度)2021202249財源獲得に向けた取り組み■雑収入の獲得「財」の循環

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