神戸大学広報誌『風』 Vol.21
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工学研究科応用化学専攻応用化学科海事科学研究科海事科学専攻海洋基礎科学領域工学部海洋政策科学部■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■神戸大学ならではの学部で海洋・気象研究ようこそ学部大学院学部大学院14 神戸大学広報誌「風」Vol. 21林 美鶴 内海域環境教育研究センター准教授 当研究室の歴史は神戸商船大学まで遡り、長い伝統があります。 船舶の運航にとって気象・海象の解析はとても重要です。当研究室では船舶運航の応用面についてだけではなく、現象論などもう少しベーシックな研究も加わっているのが特長です。附属練習船「海神丸」に乗船して、船に設置されている気象・海象の観測装置で常時観測のデータを収集するフィールドワークも行い、現状把握と将来予測の知識を深めていきます。大村 直人 大学院工学研究科教授(理事・副学長) 気体、液体、固体からモノを作るとき、これらを流し、暖めたり、乾燥させたりします。この装置を開発する学問が化学工学です。当研究室では化学工学の基礎となる移動現象の基本原理を中心に学び、工業的な技術の開発能力、設計能力を身につけられます。 私が助手を務めていた時代も含めると当研究室のゼミは30年以上の歴史があります。送り出した学生は300人以上。学んだ内容の応用範囲が広いことから、就職先も化学工業分野に限らず多岐にわたっています。学生コメント学生コメント大学理事の仕事もお忙しいとは思いますが、学生とふれあう時間をつくってください。研究航海にお供させてください。もっとたくさん、船に乗りたいです。【洲戸歩さん】Q1:先生の面白いところは? 何げない一言を拾って繰り出すジョークにいつも頭の回転の速さを感じています。そんな大村先生の色が濃く出ているゼミもにぎやかで穏やかです。質疑応答は活発で研究方針もすぐに固まっていきます。Q2:研究から学ぶことは? 研究テーマを自分が興味を持てる内容に落とし込み、ゴールまでの道筋を描いて研究を進めます。私は茶筅(ちゃせん)による抹茶の撹拌(かくはん)動作の解析と、泡立ちの違いを研究しています。考える力が自分の武器です。【藤田眞大さん】Q1:ゼミ生の雰囲気は? ゼミは落ち着いた学生が多いため、研究も落ち着いた感じで進んでいきます。今は2週間ごとに発表があるのですが、発表者に対する質問はハキハキと活発。“にぎやか”よりは“真面目”な雰囲気で、互いに高め合っています。Q2:先生から影響を受けていることは? 林先生は、礼儀やあいさつなど人として欠かせない振る舞いの指導にも重きを置いています。学生に対して“人間力を高めてほしい”という思いを強く感じています。抹茶の泡立て方も化学工学の領域

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