神戸大学広報誌『風』 Vol.21
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18040中近東126アジアアジア1,0201,02021 神戸大学では日本の「ソフトパワー」について研究しました。マンガやアニメだけでなく、日本語自体にもパワーがあります。欧州にない言語で、漢字やカタカナを使う独特のスタイルに興味は尽きません。私が日本に関心を持ったのも日本語がきっかけでした。ドイツ語や英語を勉強している人は周りにたくさんいましたが、挑戦的なことがしたくて大学進学時から日本語の勉強を始め、留学するまでに至ったのです。 神戸大学は先生方や事務局の方々の対応から、学生を大切にしている気持ちが伝わってきます。規模も大きく、アジア、アフリカ、欧米など世界中から留学生が来ていて、異文化性が強く感じられました。彼らと知り合えたことは、知TOA執行役員 海外事業本部 欧州・中東・アフリカ事業部長 兼 シニアプロダクトダイレクターTOAエレクトロニクスヨーロッパ 社長識を身につけるのと同じくらい大切で、私もより多くを学び、人として成長できたと思っています。 帰国後、ドイツに移り住み、自宅近くの求人で目にとまったのがTOAでした。本社は神戸。神戸の街に恋をした私にとって、運命を強く感じる出会いでした。現在、TOAエレクトロニクスヨーロッパのドイツ本店(ハンブルク)で人事データの管理や経営アシスタントの業務に就いています。最近はほかのスタッフが日本のことや日本語を知りたがるので、仕事の合間にちょっとしたワークショップを開きたいと考えています。(単位:人)受け入れ留学生の地域別割合合計1,291ヨーロッパ中南米21アフリカ北米12オセアニア コロナ禍を乗り越え、留学生もキャンパスに帰ってきた。神戸大学はアジア圏を中心に約1300人の留学生を迎え入れており、「異文化共創」を担う大切な仲間への充実した支援は外部の評価も高い。2020年と2021年には一般財団法人 日本語教育振興協会主催の「日本留学AWARDS」で西日本地区国公立大学部門の大賞を受賞している。※2022年の「AWARDS」はコロナ禍のため休止※データは2023年5月1日現在MESSAGE今川 大介さんTOAは神戸から音響や映像機器を世界に展開し、製品は世界120カ国で使われています。欧州、中東、アフリカ市場を網羅するTOAエレクトロニクスヨーロッパのスタッフは総勢130人。約20カ国の人たちが働き、社内で使われる言語も多様です。このような中で、ソピコさんは常に明るくコミュニケーションを取り、スタッフを鼓舞するリーダー的な存在になってくれています。縁があってドイツのオフィスで採用しましたが、TOAとは偶然にも「神戸」という共通点がありました。ソピコゴゴラゼTOAエレクトロニクスヨーロッパ ドイツ本店の同僚たちと所在地 資本金 売上高 従業員 創 業 上場取引所 東京証券取引所 プライム市場主な事業 音響機器、映像機器、拡声放送機器、 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 52億7900万円451億円(2023年3月期)3,112人(連結)1934(昭和9)年9月1日通信機器の製造・販売2023年5月1日現在ジョージア出身TOA株式会社Sopiko Gogoladzeさん(TOA株式会社)恋した”神戸”がつなぐ縁留学生の活躍

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