4 神戸大学広報誌「風」Vol. 21ABUNDANCE 「最も長期的に安定しているところを見ていたはずでした」、環境省の「モニタリングサイト1000」に参加し、十数年にわたり藻場の生態系を定点観測している川井浩史教授はここ数年の想定外の変化に驚いている。モニタリングサイト1000は100年以上にわたって国内約1000カ所の生態系の環境変化を見続けようという取り組み。2003年に始まった。川井教授を含む沿岸域の調査チームも長期に監視できそうな理想的な藻場として全国6カ所に監視サイトを設置。ところが、考えられないスピードで藻場の消失が進み、鹿児島県沖を含む今、そこにある危機
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