神戸大学 文学部 2023
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Program グローバル化の時代といわれる今日、神戸大学文学部でもさまざまなレベルで国際交流が行われています。 多彩な外国語・外国文学の講義はもちろん、最近では外国からの留学生の受け入れ、学生の外国大学への留学、 外国の大学との学術交流協定などに、特に力を入れています。大韓民国中華人民共和国ドイツポーランドルーマニアオーストリアクロアチアセルビア※他にも協定校があります。(大学間協定校等)「グローバル・アクティブ・ラーニング(広島)」研修旅行 現在文学部では、英米文学・ドイツ文学・フランス文学・中国文学・日本社会文化論で外国人の教員が講義や演習を担当していますが、そのほかにも韓国語・中国語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・西洋古典語(古代ギリシャ語とラテン語)の語学教育が行われています。また、アラビア語・ペルシャ語を用いた授業もあります。(KOJSP第10期生) 文学部への留学生は、大学院生あるいは大学院への入学をめざす研究生、また、オックスフォード大学をはじめとする協定校からの交換留学生が大半です。現在、16カ国・102名の留学生が文学部と大学院人文学研究科で学んでいます(令和3年5日1日現在)。 さまざまな国の留学生と触れ合い異文化を理解し合うことができる教育環境は、グローバルな視野をもって研究を進める上で欠かせないものです。そうした観点から、文学部では、授業における日本人学生と留学生との議論はもちろん、留学生と日本人学生との交流が深まるように、さまざまな活動を行っています。例えば、毎月1回のインターナショナル・アワーを実施し、春には留学生と日本人学生合同の日本文化見学旅行を、冬には国際的な学術文化交流を目的としたシンポジウムと交流会を開いています。 はじめまして!コロナ・ルーシーと申します。コロナは少し不運な名前なので、ルーシーでもいいです。パリ郊外の出身ですが、スコットランド人とフランス人のハーフです。よろしくお願いします! 去年はコロナのせいで、オンライン授業以外にはあまり出席しませんでしたが、今年はその分を補っています!制限時間とともに生きるような生活です。2ヶ月前に日本に来てから、多くのことを体験して、たくさんの友達ができて、いろいろな所に行きました。9月まで日本にいますので、様々な予定があります!やっと大学生活を体験しています。 留学生にとって、日本はたぶん世界中で一番いいところです。ヨーロッパととても違う雰囲気で、おもてなしに感動しました。飲食店で、あるいはコープへ買い物に行った時でさえ、様々な人と知り合い、夕食に招待してもらったり、一緒に出かけたりしています。また神戸が関西にあることも幸運でした。食べ物は最高ですし、京都や奈良に行くのも簡単でかなり安いからです。 フェンシング部や茶道のサークルにも入ったので、毎日楽しくてやることがたくさんあります。親子丼や茄子味■などの日本食を作ることもがんばっています。両親と電話をして「今週末友達とたぶん京都や姫路に行く予定だよ」と言ったりするのは、神戸の人にとっては普通なのかもしれませんが、両親や私にとっては信じられないことです。楽しい限りです! もちろん、最初の頃はホームシックになることがよくあって、毎日家族に電話をかけたり、フランス音楽をよく聞いたりしていましたが、今は神戸の坂や日本の生活に慣れてきましたし、フランスチーズとおしゃれなカフェもたくさん見つけました。 日本語はまだ下手ですが、毎日多くのことを学んでいます。授業の内容も、居酒屋の会話も、エレベータの「ドアが開きます」も、すべて私の日本語が上達するのに役立っています。とてもいい体験ですので、本当に感謝しています。 私は、2019年9月から半年間、ドイツのトリーア大学に交換留学生として留学しました。トリーアでは最初に1か月にわたるオリエンテーション期間があり、ドイツ語のコースと諸手続きを留学生全体で行います。学期中は、ドイツ語やドイツ文学の授業を中心に受講していました。バス遠足や言語交換など、留学生のためのイベントも充実しています。 留学中は、日本学科の生徒と言語交換を行ったり、自分の研究テーマについて専門の先生に尋ねたり、図書館で資料を読んだりしていました。ドイツ文学を専門にしていますが、実際に本場ドイツの大学で勉強して、入ってくる情報の違いを身に染みて感じました。授業ではヨーロッパ史など幅広い知識が当たり前のように話題になり、また図書館の文献も日本とは比べ物にならないほど多く、もちろんすべての知識はドイツ語で入ってきます。その一方で、神戸大学で先生が仰っていたのと同じことが現地でも取り扱われていると、遠く離れた国の文学について日本で当たり前に学べることの素晴らしさも感じました。 留学の目的は人それぞれだと思いますが、「異文化に触れたい」「グローバル社会で活躍できる人間になりたい」というのは大きな理由になると思います。ただし、それに加えて現地で専門的な勉強ができるのは、2年生から専修に分かれる文学部での留学の強みだと思います。私にとっての挑戦だったこの留学が、良き人生経験になったことは間違いありません。 文学部の学生は、在籍したまま下記の協定校に留学することができます。文学部との部局間協定大学国名大学等名韓国外国語大学校日本語大学■州大学美術系浙江大学人文学院、伝媒と国際文化学院香港大学文学院東北大学外国語学院ハンブルク大学人文科学部アジア・アフリカ研究所ヤゲウォ大学哲学部「ディミトリエ・カンテミル」キリスト教大学外国語学部インスブルック大学社会・政治学部プーラ大学人文学部ベオグラード大学21留学体験コロナ・ルーシー留学体験畠田 美宙(ドイツ文学)2021年3月卒業生多彩な外国語・外国文学教育留学生受け入れと交流の状況文学部からの留学と外国の姉妹校010203国際交流・留学について

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