神戸大学 経営学部 2023
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高田幸太郎さん髙田 知実 教授(監査論担当) 成績表は学生の学業成績を示す重要な情報です。これとちょうど同様に、企業が毎年の業績を示すために作成する決算書は、企業にとっての成績表です。しかし決算書は企業自身が作成するので、成績が甘い目に採点されがちになるなど、常に正しく作成されるとは限りません。そこで企業とは独立の立場にある専門家が調査を行って、正しく作成されているか否かを判定します。これを監査と言います。企業の決算書の監査は公認会計士にだけ認められた仕事です。 公認会計士の資格を得るには、非常に難関な国家試験に合格しなければなりません。それだけにチャレンジしがいのあ 神戸大学経営学部の会計プロフェッショナル育成プログラムは着実に成果を上げています。試験合格者の人数だけを見れば、神戸大学は大規模私立大学ほど多くはありませんが、学生定員数が少ない国立大学としては、トップクラスの合格率を誇っています。 神戸大学出身の合格者がすべて、このプログラムの修了生というわけではありませんが、ここでは、その中から高田幸太郎さんを紹介したいと思います。 高田さんは2020年11月の公認会計士試験に3年次生として合格され、合格発表後早々に有限責任あずさ監査法人から就職の内定を得ています。高田さんが、将来の公認会計士試験合格者のために、自分が歩んだ道について語ってくれました。1.公認会計士を志した動機 私は大学入学時点では公認会計士という資格について名前ぐらいしか知りませんでした。大学入学時は特にやりたいことがなく就職活動に対して漠然とした不安を感じたため、何か資格を取得したいと考えていました。その折に公認会計士という資格を知り、会計士になれば監査という形で様々な業種の会社に関わることで、自分自身の視野を広げることが出来るのではないかと思いました。公認会計士試験の合格までは約2年かかるため、る資格試験です。この試験に合格すれば、公認会計士として監査の仕事に従事できるほか、一般企業に就職しても会計専門知識を持つ人材として尊重されます。勉強を始めるには勇気がいりましたが、大学生の間に何か困難な目標をやり遂げたいと思い、会計関連の資格の最高位である公認会計士を目指すことにしました。2.受験合格体験談  会計プロフェッショナル育成プログラムの活用 会計プロフェッショナル育成プログラムは簿記の勉強の開始から本格的な会計士の勉強へとつながることがよい点だと思います。高校以前に簿記を勉強している人はほとんどいないかと思いますが、まずこのプログラムで簿記3級と2級を学習した後、公認会計士を目指すなら専門学校でさらに学習を進める形となります。実際に簿記に触れ、簿記が自分に合うか見極めたうえで会計士を目指すか決めることができます。また大学の単位に関しても会計士の勉強で習った範囲と重複する部分は、余裕をもって学習することが出来ました。3.神戸大学経営学部入学を目指す皆さんへのメッセージ 大学は高校と比べて自由度が高いのが特徴です。何をするかは人により様々ですが、自分なりの目標がなければ何もなく4年間は終わってしまいます。部活やサークルに全力で取り組むのもとても良い選択だと思いますが、なかなか目標が見つけられないという私のような方は公認会計士という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。私自身公認会計士を目指して本当に良かったと思いますし、神戸大学入学を目指す皆様にも会計育成プロフェッショナルプログラムを通じて簿記、そして公認会計士に興味をもっていただければと思います。12

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