神戸大学 大学院工学研究科・工学部 2022
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SiC-MOS界面の原子原子構造の違いによる抵抗の変化伸縮センサを使った嚥下状態計測機器。ウェアラブルで、高齢化社会の大きな問題である嚥下障害と戦うSiC-MOSデバイスの模式図と計算モデル新たな機器開発および実践的な応用研究我々の教育研究分野では、物質やデバイス中の電子の振る舞いを、量子力学に基づいて、大規模なモデルで高精度に計算できる計算理論と、この理論に基づくソフトウエアの開発を行っています。図は、次世代パワエレデバイスとして期待されているSiC-MOS界面の原子構造と抵抗の関係を調べたものです。このように、最先端のスパコンを用いて物理現象の解明と予測を行い、高性能デバイスや新しい機能を持ったデバイスの開発に挑戦しています。我々の教育研究分野では、新たなセンサデバイスの開発やウェアラブルシステムを開発し、実際に医療やスポーツ、エンタメの現場で運用することで新たな未来を切り拓いています。実際に商品化されたものもあり、この研究分野で世界をリードしています。http://www.eedept.kobe-u.ac.jp電気電子工学研究トピックス(電子物理講座ナノ構造エレクトロニクス教育研究分野)電子デバイスは微細化が進み、現在そのサイズは、ナノメートルのオーダーに達しています。デバイスをさらに高性能化したりデバイスに新しい機能を付加したりするには、ナノスケールでの電子の振る舞いの理解と制御が不可欠です。(電子情報講座計算機工学教育研究分野)メガネ型コンピュータや生体センサなどの装着機器からいつでもどこでも支援を受けられるウェアラブルコンピューティング環境の実現が近づいています。新たなセンサデバイスを開発したりAI技術を活用することで、健康状態、感情状態、体の詳細な動きなどこれまでわからなかった様々なことが計測できるようになり、ウェアラブルは医療・福祉・スポーツ・教育・観光・エンタメなどあらゆる領域に変革を起こすキーテクノロジになりつつあります。ウェアラブルコンピューティングによる人間理解と応用TOPICSスパコンを使った次世代マテリアル・デバイス開発

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