神戸大学 統合報告書 2024
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「知」の創出バイオテクノロジーには、未来を大きく変える力があります。例えば、医療の世界で注目されているmRNAやiPS細胞関連では、この技術が使われています。また、サステナブルなものづくりのための燃料や素材にも、活用が期待されています。このように、身の回りの多岐にわたる課題を解決できるのが、バイオテクノロジーです。しかし、欠点もあります。それは「時間がかかる」ということ。この分野では、研究に20年も要することが往々にしてあるのです。そのため、今日では「IT」「AI」といった進歩の早い分野が、社会変革の中心を担っています。そこで、バイオものづくり共創研究拠点では、デジタル技術を積極的に活用した「エンジニアバイオロジー」の道を切り拓く事で、この解決に乗り出しました。現在は、ロボットを使用して24時間研究活動を行うなど、抜本的な研究環境の改革を進めています。また、地域と連携しながら、スタートアップ創出の仕組みも構築。今後、新たな研究基盤のもと研究開発を加速させ、医療・燃料・素材などの様々な問題を解決する革新的なバイオテクノロジー技術の社会実装に挑んでいきます。グローバル・バイオクラスター形成グローバル・メディカルクラスターとの共創デジタルバイオ・ライフサイエンスリサーチパーク(DBLR)の発展360社・団体が集積する日本最大級のバイオメディカルクラスター地域産業と共に大学が発展真理探究の基礎科学研究、地域社会と共創する応用科学研究の推進・連携により新たな知と人を創り社会に貢献する、異分野共創研究教育の世界的な拠点を目指す地域貢献4地域産業の26バイオテクノロジーを用いた社会変革へ副学長 近藤 昭彦 教授(デジタルバイオ・ライフサイエンスリサーチパーク推進機構副機構長) グローバル展開神戸医療産業都市神戸大学グローバル・イノベーション・キャンパスへ変革地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)

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