「人材」の創出本学では2025年4月に新たに「システム情報学部」を設置し、大学院と一体的に運用する「システム情報学カレッジ」体制を構築します。新学部では、入学直後から専門教育を実施する「反転教養教育」や学部入学から最短6年での博士学位取得を可能とする「早期卒業・学位取得」を実施します。早期段階から専門分野に触れ、目的意識を持って教養科目と向き合うことで、専門知識を俯瞰的に組み合わせ、社会問題の解決に貢献できる人材を育成します。新たなビジネスの創出とそれを広く社会に提供するアントレプレナーの育成に力を注いでいます。特に学生起業家の輩出に注力しており、2022年に神戸大学起業部を設立しました。約40名の部員で活発に活動し、国内最高レベルの実践的な起業家育成組織として注目されています。2023年度は主要な国内のビジネスプランコンテスト全国大会で、文部科学大臣賞、総務大臣賞を含む4冠を達成しました。神戸大学発スタートアップの基盤となるアントレプレナーの輩出に注力し、地域経済の発展や社会課題の解決に貢献していきます。本学の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」はリテラシーレベル、応用基礎レベルの両方で、文部科学省の認定を受けた全国の教育プログラムの中でも、特に優れているとしてプラス選定されました。2023年度のリテラシーレベル修了者は1,800名を超えます。今後、応用基礎レベルの修了者増加のため、本プログラム修了者が各学部・学科のフィールドで能力を活かせる環境を整備する方針です。DXスキルを高め、各専門分野と掛け合わせることで、複雑化する社会課題の解決を目指します。32独自教育で高度情報人材を早期に社会へ臼井 英之 教授(システム情報学研究科長)神戸大学起業部熊野 正樹 教授(アントレプレナーシップセンター長)総合大学におけるDX人材育成小澤 誠一 教授(数理・データサイエンスセンター長)
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