大学全体の中長期的ロードマップの作成数理データ・大学教育部門学内全体の取り組み、事業等の情報収集の推進産学連携部門職業人生の長期化やICT技術の急速な発展に伴う産業構造の変化に伴い、個人に高度なキャリアスキルが求められていることを背景に、リカレント教育やリスキリングを推進する必要性が高まっている現代において、神戸大学では、文部科学省「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」で採択された、数理・データサイエンスセンター(CMDS)の「企業と大学による価値共創を志向するDXエキスパート育成プログラム」、科学技術イノベーション研究科の「先端理系人材のイノベーション指向リスキリング」、保健学研究科の「地域共生社会の牽引人材を育成する重層支援Dxに関するリカレント教育」をはじめとする様々な事業を通じ、産業界や社会のニーズを満たすリカレント教育プログラムを開発・実施します。本学では小中高生を対象にした様々な取り組みを実施しており、ここではその中でも3つの取り組みについて取り上げています。「中学生・高校生データサイエンスコンテスト」は本学が毎年開催している中学生・高校生を対象にしたイベントです。このコンテストの目的は、中学生・高校生が課題設定からデータ分析、解決策提案までのプロセスを経験し、データサイエンスへの興味を深め、スキルを身につけることです。次いで「ROOTプログラム」は、科学の分野で強い好奇心・探究心を持った高校生等が、将来国際的に活躍できる科学者や技術者を目指して大きく成長してゆくための教育プログラムです。 このプログラムでは、科学の幅広い分野の講義や実習、大学の研究者等の指導のもとで、自分なりの「問い」を立て、研究に挑戦する科学力を高める取り組みのほか、国際コミュニケーション力を身につけることを目的とした取り組みがあります。また「神戸みらい博士育成道場」は、本学が実施しているジュニアドクター育成塾の一つです。このプログラムは、科学技術振興機構(JST)の支援を受けており、次世代の博士人材に必要な「未来を描く力」や「未来を切り拓く力」を醸成することを目的としています。この道場は、小中学生を対象に学び合う場を提供し、第一段階育成プログラムでは気づきや主体性を重視した体験学習を通じて基礎知識の展開力や論理的思考力・表現力を育て、第二段階育成プログラムでは専門知識を有する研究者や大学院生と協働した探究活動を通じて人材育成を行っています。このような活動を通じて、本学はデータサイエンス分野やグローバルに活躍する人材、科学技術イノベーションを牽引する人材の育成に貢献しています。リカレント教育推進室リカレント教育推進室運営委員会地域連携部門35「人材」の創出│社会人・教職員・小中高生包括的な社会人リカレント教育支援体制の確立小中高生向け育成プログラムデジタルリテラシーの涵養とリカレント教育による実践的卓越人材の育成
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