神戸大学 統合報告書 2024
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0(億円)1,00075050025020042010164183291392231016825339273144■教育経費 ■研究経費 ■教育研究支援経費 ■受託研究費等■人件費 ■一般管理費その他 ■診療経費2016201720182019232235233215203891938720388203814512315510315910335511314039403820202021202220232512672782392039322389223852039873113276832609296693338394546診療コスト450億円(50%)本学は、研究・教育・診療など多岐にわたる活動を行っており、その事業規模は年々拡大しています。右のグラフは、2004年度の法人化以降の経常費用の推移を表しています。法人化当初は550億円であった経常費用は、2023年度には859億円となり、約1.5倍に増加しました。この増加は、本学の価値創造活動の拡大に伴い、必要な経費が増えたことを意味しています。今後も本学の価値創造活動を持続的に発展させるためには、拡大する事業規模に見合った財源の確保が重要な課題となります。本学では、安定的な財源の獲得に向けて、様々な取り組みを進めてまいります。研究・教育・診療というこれらの主要な活動を円滑に進めるためには、それぞれの活動に必要なコストを適切に把握し、必要な財源を確保することが重要です。本学では、活動別のコストを正確に理解するために、損益計算書に記載されているコストだけでなく、科学研究費補助金等の執行額や減価償却相当累計額なども含めた総コストを算出しています。これにより、財務諸表からは直接読み取2023年度総コスト2023年度の本学の総コストは903億円、そのうち教育コストは164億円となっています。この教育コストには、附属病院で実施している医療従事者に対しての実習や附属学校の活動に関するコストも含まれており、附属病院・附属学校でのコストを除いた学部・研究科等の教育コストは145億円となります。こ教育コスト164億円(18%)研究コスト289億円(32%)ることができない、研究・教育・診療の各活動に関わる真のコストを把握することができます。さらに、国立大学協会が提案する「教育・研究コスト分析手法試案」を参考に、独自の基準を設けて総コストを研究、教育、診療の3つのカテゴリーに分類しています。の金額を本学の学生数で割ると、学生1人あたりの教育コストは年間約92万円となり、これは年間の学部生の授業料約54万円の約1.7倍という金額になります。授業料だけでなく、国からの補助金や卒業生からの寄附金など多様な財源を活用することで、人材の創出を支えています。学部・研究科等145億円(89%)▼経常費用推移附属病院・附属学校19億円(11%)2023年度教育コスト年間学生1人あたりの教育コスト学生数 15,871人(附属学校除く)45「財」の循環費用の推移活動別コストの状況903億円164億円新たな価値創造のための戦略的投資92万円

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