「財」の循環000▲50▲100▲69▲23▲136▲25▲25▲25▲12▲50▲150(億円)1501005450▲1002019604020132019(億円)10050▲12019業務活動によるキャッシュ・フロー投資活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フロー6889▲1920222023554220222023952120222023キャッシュ・フロー計算書は、現金の動きを整理した財務書類であり、本学の資金循環の形が表れています。右の図は、キャッシュ・フロー計算書をグラフ化したものです。研究・教育・診療に係る収支を表す業務活動によるキャッシュ・フローはプラスであり、基本的な業務活動では安定的に資金が流入していることが分かります。この資金の一部を資金運用や資産購入などに充てているため、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスであり、過去に施設整備等を実施した際の借入金を順調に返済していることが表れています。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に固定資産取得による支出と資金運用による支出に分けることができます。特に、固定資産取得による支出は、年々増加を続けており、2023年度には55億円の支出額となっています。この支出を支える資金は、業務活動によるキャッシュ・フローです。2023年度は、国や神戸市からの補助金が交付され、38ページに記載しているメドテックイノベーションセンターやバイオメディカルメンブレン研究・オープンイノベーション拠点などの整備を進めました。また建物以外にも、学長裁量の予算枠により、右の写真のような図書館の入退館管理システムを整備しました。資金運用による支出については、本学の資金運用の方法を変更したことで、増減しています。2021年度に、学内委員会の体制を見直すなどの資金運用体制の強化を行い、国立大学法人で初となる「業務上の余裕金の運用に係る文部科学大臣の認定基準」第3及び第4の2の認定を文部科学省から得ました。これにより、取扱いができる金融商品が増え、外部機関に運用を委託することが可能となりました。そのため、2021年度には、保有していた債券を売却し現金化したことで支出額より収入額の方が大きくなりました。その資金は2022年度に金銭信託に再投資しています。現在は将来の財源とするために追加投資をして運用額を増加させています。9010239▲712020202141352020202136▲7920202021▼キャッシュ・フローの推移▼固定資産取得による支出(億円)▼2023年度に整備した図書館の入退館管理システム▼資金運用による支出46キャッシュ・フロー計算書から見る投資活動
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