「財」の循環(百万円)2,5002,0001,5001,0001,09790450020182019(億円)20018016014012010080604020※外部資金比率=外部資金獲得額÷運営費交付金収入※外部資金比率(計画)では、運営費交付金収入を200億円として算出■外部資金(計画) ■外部資金(実績)●外部資金比率(計画) ●外部資金比率(実績)(%)202220232024202510090807060504030201000020262027【取り組み例】・ インセンティブ制度 各部局における外部資金獲得額の増加率・増加額に応じて、インセンティブを付与・ 共同研究の間接経費比率を30%に引き上げ・ 助成金獲得企画推進部門の設置 助成金獲得に関する情報収集及び基本的戦略の立案・推進・ 株式会社神戸大学イノベーション(KUI)の設立 100%神戸大学出資の会社を設立し、産学連携に関する幅広い業務の実施▼雑収入の推移本学では、第4期中期目標期間の最終年度である2027年度までに外部資金の獲得額を160億円以上に増加させることを目標としています。この目標は、コロナ関連の特別な補助金等の一時的な増加要因を除いた、持続可能な獲得額の水準を示しています。2023年度には、目標を大きく上回る181億円の外部資金を獲得することができました。私たちは、この好調な実績を継続的に維持・拡大していくために、次のような取り組みを積極的に進めています。本学では、外部資金に加えて、大学が保有する様々な資源を有効活用することで得られる雑収入を重要な財源のひとつと位置づけています。雑収入には、施設や設備の貸出によって得られる賃料・利用料収入、不要物品の売却による収入、農場で生産された作物の販売収入、知的財産から生まれる収入などがあり、収入源は様々です。例えばネーミングライツ制度では、ご賛同いただいた各企業に対して、本学が保有する建物に愛称を付けていただく権利を販売しています。また、2022年に竣工した海神丸をはじめとする本学が有する複数の練習船等は、学外の研究機関を含む研究・教育・社会貢献の場で活躍しており、それらの使用料も大学の貴重な収入源となっています。これらの雑収入は使途が特定されていないため、大学の裁量で柔軟に活用することができ、財務の健全性を高める上2,2399929569662020202120222023で欠かせない存在です。特に、学内の土地・建物を有効に活用する取り組みに力を入れており、貸付事業や収益事業を展開することで雑収入の獲得を図っています。これらの取り組みは、大学の研究教育活動の充実につながるだけでなく、地域の皆様へのサービス向上にも寄与しています。2023年度は、未使用となっている土地・建物の処分を実施したことで、土地の売却による収入を獲得し、雑収入獲得額は前年度と比較して大きく増加しています。さらに、維持管理等にかかっていた費用を削減することができ、より有効的に資金を使うことができます。今後も様々な角度から雑収入の獲得に取り組み、財務基盤の強化を図ってまいります。▼海神丸48外部資金の獲得計画(第4期中期計画)雑収入の獲得
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