President andYoung ResearchersRoundtableOHNISHI Ayumi藤澤 正人FUJISAWA MasatoHORINOUCHI Tomokoなど、その内容は様々です。様々なデバイスを作っていく中で新たな気づきもあり、テーマは今も広がり続けているところです。 私は腎臓にフォーカスを当てた研究をしています。大堀之内きく分けるとテーマは2つです。まず一つ目は遺伝学的観点から見た先天的な病気の研究。もう一つは小児の腎疾患の中で最も頻度が高い小児ネフローゼ症候群の研究です。小児ネフローゼ症候群は原因不明の難病で、小児慢性特定疾病及び指定難病に指定されている病気です。遺伝学的な影響によって発症する腎臓の病気に関して、同じ遺伝子に異常を認める人でも重症の人、軽症の人がいることに興味を持ったのが最初に研究を始めたきっかけでした。工学研究科 助教MIT Innovators Under35 JAPAN 2022に選出。ウェアラブルデバイスを用いた人体計測や疲労度に応じた五感の拡張器具の開発を目指し、研究に励む。神戸大学長医学部附属病院総合周産期母子医療センター 講師神戸大学令和5年度優秀若手研究者賞を受賞。遺伝性疾患や小児ネフローゼ症候群をメインとした研究により、医療分野の進歩へ貢献する。大西 鮎美(ファシリテーター)磯辺 康子:戦略企画室 広報・基金部門 特命准教授堀之内 智子研究者として、どのような目標を持っていますか。 これから20年、30年先も「研究をし続ける」というのが堀之内私の目標です。若手の時期は研究の時間を持つことは難しくないのですが、これから歳を重ね、役職やそれに伴う周囲の環境も変わっていくとなると、研究をし続けることは難しくなっていくのだろうと感じています。だからこそ、今必要なのは将来の研究の場をつくることだと考えています。例えば、病院に所属する身として、ちゃんと利益を確保したり、組織を維持するための活動をしたりなどの役割を一つずつしっかりこなしていくことを心掛けています。06
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