親や兄弟姉妹であったり、親友であったり先輩であったり、バイト先の店長であるかもしれません。できるだけ多くの方の話を聞いて自分の意見、見方を固めていくのが大事です。就活に関しての相談相手がいない、どうしていいか分からないというあなた。他ならぬキャリアセンターや学内の就職支援組織です。ESの書き方や面接の受け方、志望業種の絞り方等実際的な問題に直面してどうしようか分からない方。あるいはインターンシップに行きたいけどどのようにして申し込んだり、インターンシップをどのように12就活に活かしていったらいいか分からない方。心配は要りません。是非キャリアセンターにお越しください。疑問に思っていることをためらわずに伝えてください。キャリアセンターはあなたの就活の羅針盤になるべく日々活動しています。もし偶然にも大学内で私を見かけることがあったら、ここに書いてある文章はおかしいよと是非指摘してください。喜んで話を聞き、研究とは何かについて語り合いたいと思います。(大学では研究と呼びます)であるはずで、どのような研究をしてきたかを専門外であるかもしれない就活担当者の方向けにできるだけ分かりやすく、できるだけ情熱を持って書くことということでした。皆さんも是非ESでガクチカを書くことがあれば、この点を念頭に置いて書いてみてください。研究ってそれでは一体何なのという疑問が湧いてくるのは当然だと思います。これまでの課題を与えられて正解のある答を出す作業とはどこか違う作業になります。正解がないどころか、問題すら分からない、いや問題を見つけて彷徨う世界だと言っても過言ではないような世界が研究だと言えるかもしれません。ある日、学部のゼミナールで次のようなやり取りがありました。「この内容、どうして調べてきたの?」「ネットで調べたら、一番トップに載っていました。」「そうなんだ。でもトップに載っていたからって、そこに書いてあることが本当かどうかは分からないよ。「分かりました。でも本や論文などきちんと活字になっているものに書いてあることは正しいんですか?そこに書いてあることが正しいかどうかはどうやって調べるんですか?」「いい質問だ。」正しいかどうかをどうやって調べるかを書くこともできますが、敢えて書きません。どうやって調べるかを見つけるのがとりも直さず研究という地道な作業で、その果実として誰も知らない新しい知見が発見され、人類に知の進歩をもたらすことになります。くの学生がぶち当たるのが、自分は一体どういう仕事に向いているのだろうか、そもそも自分は一体どういう仕事をしたいのだろうかという素朴でありかつ真剣な問題です。学生と四年生の春頃に就活の話をしていると必ずと言っていいほど出てくる話題です。そのような時に私が与えるアドバイスは変わっています。就活を実際に始めてみて多どういう仕事に向いているかはまだ就職もしていないあなたにわかるはずはない、どういう仕事をしたいかも一つに決まっているわけでもない。何をしたらいいか分からないままでいい。全然問題はない。私(玉岡)は四〇年近く大学の教師をしているが、この仕事が自分に合っているかどうか未だに分からない。分からないけど、求められている仕事の内容はきちんとやっているつもりだ。現にこのように偉そうに指導しているだろ?ただどこで働くかを考えるのではなく、何をして働くかを考えて就活をすることは重要だと思う。好きなことを仕事にした人が必ず幸せになるとは限らず、むしろその逆であることを多くの機会に見てきた。何をしていいかが分からないのはとても健全な状態で何ら恥じることではない。などとおよそアドバイスらしくはないアドバイスもどきの事を書きましたが、自分自身で考えて分からないときは、助けを求めて自分のことを考えてくれる人に相談するに越したことはありません。■何をしたらいいのか分からない■羅針盤■真理を求めて
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