If you want to try something or do not want to give up something, I confidently say you should never give up. Studying abroad, treating your parents, confessing your love to someone, anything you are interested in is waiting to be tried. Even if you fail and are embarrassed now, your future self will consider it not a big deal.SENSATIONAL STUDENTSかわさき ひろたか : 2004年、埼玉県入間市生まれ。父親の仕事の関係で、名古屋市、青森県弘前市と転々とし、大阪・■木高校を卒業後、2022年、神戸大学国際人間科学部発達コミュニティ学科に入学した。神戸大学の魅力は、「人」。やりたいことを皆で応援してくれる雰囲気が好きだという。■木市在住。し披露しては、会場の聴衆の反応を確認しながら、原稿の推敲を重ねた。8分間のスピーチ原稿は、900〜1000ワードを盛り込むのが普通だが、川崎さんは、あえて「間」を十分に取ることに重点に置き、わかりやすさ重視の860ワードで勝負に出たことが奏功した。 ESS部は、1年生から大学院生まで約60人の部員が活動している。スピーチ、ディベート、カンバセーション(英会話)、ドラマ(演劇)、ディスカッション(議論)の5つの部門に分かれ、学生会館で週に2、3日、研鑽を重ねている。 英語スピーチの魅力は、「大学の貴重な半年間を、わずか8分間のスピーチに凝縮している点。他の人のスピーチを聞くと、誰もが経験しえないことにも触れられており、価値観が多様になることが楽しい」。 川崎さんのスピーチの中に印象的なフレーズがあった。学生の皆さんへのメッセージとして紹介する。神戸大学には、各専門分野を学びながら、部活動の中で力を発揮し全国的な成果を上げる学生も多い。ESS(English Speaking Society)部で部長を務めた国際人間科学部発達コミュニティ学科3年、川崎弘貴さん(20)は、8月に横浜市で行われた「第44回全日本英語会連盟杯争奪学生英語弁論大会」に出場し、栄えある日本一に輝いた。 中学1年生から始めた英語スピーチ歴は、9年目を迎えた。中・高・大学を通じ初めての栄冠が、日本一の称号だったことに自分でも驚きを隠せず、「大学に入ってスピーチ力がすごく伸びた。これまで地区大会優勝ですらなかった。今までの努力が報われてよかった」と笑顔で大会を振り返った。 英語スピーチの世界では、今大会は参加者の規模、名誉ともに学生なら誰でも一度は目指す最高峰の大会と言われる。全国の大学から約100人の参加があり、音声と原稿による1次予選で25人に絞り込まれ、録画による2次予選を突破した8人だけが本選の狭き門に進んだ。 川崎さんが本選に臨んだスピーチのテーマは、「Hear the Voice of Your Future Self」(未来の自分の声を聞く)。大学受験の際に、今年受かりそうな大学に行くのか、それとも浪人してでも目標の大学に入るのか■藤があったが、その際に「将来の自分にとってどちらが良い選択なのか、質問できたらいいのに」と思ったシーンから、スピーチは始まる。 学問の本業、国際人間科学部発達コミュニティ学科では「心の探究プログラム」を専攻し、3年間学んだ心理学の知識も今回のスピーチに盛り込んだ。いい人生とは何か。19世紀の心理学者エリクソンによれば、人生全体が幸せかどうかは、死ぬ間際に思い出を振り返ることで決まる。では、行動を起こさなかったことで長く尾を引く後悔、思い出を、どうすれば減らすことができるのか。自身は大学選びの挑戦を諦めたが、その否定的な後悔の気持ちを、ESS部部長に立候補したり、アメリカに留学したりして、大学入学後の数々の挑戦で薄れさせたという。結論として、「やらない後悔よりも、やる後悔をしよう」との持論を展開している。 スピーチ原稿執筆には今年に入って取り掛かり、2、3カ月練りに練って春ごろには完成させた。その後、小さな大会に出場この神大生がすごい0202英語スピーチコンテスト日本一の称号川崎弘貴さん (国際人間科学部3年)
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