クラスタ分類結果による削減ポテンシャルの把握「水生植物による二酸化炭素の吸収と貯留」分析対象企業数(折れ線グラフ)とグリーンローン利用企業数(棒グラフ)福田による兵庫地理学協会・12月特別例会での発表の様子生物モニタリングの様子「各活動で集まった食品」環境報告書の作成に当たってこの環境報告書は、本学の2023年4月から2024年3月までの1年間の環境に関する活動の成果を取りまとめ、「神戸大学環境報告書2024」として公表するものです。本学の環境報告書は、主に本学の構成員である学生および教職員を対象とし、学内および学外の環境コミュニケーションを促進することを目的とし、本学で行った教育、研究およびトピックスを紹介するとともに、環境パフォーマンスとして、環境マネジメントを推進するための取り組み等を掲載しています。参考にしたガイドライン「環境報告ガイドライン2018年版」(2018年6月環境省公表)「環境報告のための解説書~環境報告ガイドライン2018年版対応~」(2019年3月環境省公表)繊維廃材を新たな資源として価値創造するため、2022年の春に繊維分野、生活環境分野、ならびにデザイン分野の関西圏の大学の研究者有志が、学生中心のチーム「エンウィクル」を立ちあげました。二年目の2023年度は、総合テーマを「私たちのSDGs2023~繊維製品の循環をめざして」とし、京都文化博物館別館などで、消費者に向けたイベントを行いました。反毛とは、廃棄糸や廃棄生地などを機械によって綿状に戻して再度繊維として再利用することです。ここでは、素材分別が難しい廃棄衣料を、素材にかかわらず色で分けて反毛し、バージン綿と混ぜて試作した再生糸の開発と普及を目的として、民間企業、公設試、検査機関、材料学・生活科学を専門とする大学がタッグを組んで進めている研究内容を紹介します。神戸大学の六甲台キャンパスの全建物を対象として、CO2排出量削減の具体的な戦略を策定するために、現状の設備機器の稼働実態調査、エネルギー消費量の分析に基づき、CO2排出量削減効果の予測を実施しました。農地土壌や沿岸浅海域における二酸化炭素の吸収量を増やすための面積には限りがあり、新たな二酸化炭素の吸収源を見つけ出す必要があります。その一つが、陸上の水生植物の光合成により二酸化炭素を吸収するFreshwaterCarbonです。(ケルン大学AnnaL.SOBIECH博士との共同研究)本研究では、政府系金融機関のデータを用い、再生可能エネルギー(主に太陽光発電)事業の資金を融資するグリーンローン(公的環境融資)の利用中小企業(以下「利用者」)の特徴と利用後のパフォーマンスを分析しました。分析対象期間は2012年から2018年で、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取)制度の変更の影響も考慮しました。「わたしたちのSDGs2023 ~繊維製品の循環をめざして~」エンウィクル人間発達環境学研究科 教授 井上 真理測定と風合い評価人間発達環境学研究科 教授 井上 真理公益社団法人環境科学会2023年会が、公益社団法人環境科学会の主催、本学大学院人間発達環境学研究科の共催として開催され、環境問題の解決や持続可能な社会構築に資するため、理系・文系様々な研究分野を持つ研究者が一同に集まり、専門分野を超えた極めて学際的な取り組みや研究成果が報告されました。神戸大学附属中等教育学校では、総合的な探究(学習)の時間でKobeポート・インテリジェンス・プロジェクト(Kobeプロジェクト)に取り組みます。その中で、3年生から6年生は1人1テーマを設定し、様々な探究手法を用い、1年かけて論文を作成します。3年生から6年生までの十数名で構成される講座「協同ゼミ」では、生徒同士のディスカッションを中心に、研究を深めます。地球上の生物多様性の状態を喪失の方向から改善の方向に転換する「ネイチャーポジティブ」を2030年までに達成することが目標とされています。日本でも民間の取組等によって生物多様性保全が図られている区域を「自然共生サイト」として登録しており、神戸市北区の「神戸の里山林・棚田・ため池」がそのひとつに選ばれました。神戸大学では環境DNA分析などの大学の持つ技術を活用して、自然共生サイトにおける生物モニタリングを行っています。神戸大学生によって組織される「食品ロス削減プロジェクトチーム」は、神戸大学生活協同組合や教職員の協力のもと、フードドライブ企画を実施しました。集まった食品は、認定NPO法人フードバンク関西を通じて困窮しているひとり親世帯などへ届けられます。また、「食品ロス削減プロジェクトチーム」と教職員とが協力し、大学の災害備蓄食料品の更新に伴う余剰品を集め、フードバンクへ寄贈しました。環境問題の解決や持続可能な社会構築に資する研究人間発達環境学研究科 准教授 田畑 智博人間発達環境学研究科 准教授 大野 朋子人間発達環境学研究科 准教授 村山留美子Kobe プロジェクトにおける環境に関する研究附属中等教育学校 12回生 野口向日葵13回生 福田 煌晟指導教諭 高木 優自然共生サイト「神戸の里山林・棚田・ため池」における生物モニタリング人間発達環境学研究科 教授 源 利文食品ロス削減プロジェクトチームによるフードドライブ企画と大学災害備蓄食料品回収学術研究推進機構SDGs推進室 室長 喜多 隆教育/研究研究研究研究研究研究研究研究/保全活動保全活動反毛を使用した糸及び生地の物理特性の 大学建物におけるCO2排出量削減戦略策定のための削減効果の予測に関する研究工学研究科 准教授 竹林 英樹カーボンニュ-トラル推進本部 指導員 吉田 尚人カーボンニュートラルとFreshwater Carbon工学研究科 教授 中山 恵介環境政策に対する公的環境融資の役割に関する研究経営学研究科 教授 内田 浩史完全版 P.19完全版 P.20完全版 P.21完全版 P.22完全版 P.14完全版 P.15完全版 P.16完全版 P.17完全版 P.18境に関する教育研究とトピックス
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