●●●●●Graduate school222月(第Ⅱ期)まず2年間の博士課程前期課程があります。【入試】7月(特別入試)9月(第Ⅰ期)所定の単位を修得し、研究成果を修士論文としてまとめ上げ、修了することになります。学部の勉強が、人文諸学の基礎的素養と方法論をマスターすることを主眼とするのに対して、博士課程前期課程では、それらを土台にしながら、オリジナルな研究を進めることが求められます。博士課程前期課程の段階で、学界から評価される研究成果を発表することが大切です。大学院人文学研究科には、研究計画等に関する口述試験(面接)筆記試験(語学と専門科目)「研究の概要」等に関する口述試験筆記試験、卒業論文(またはそれに準ずる論文)等に関する口述試験さらに研究を進めたい場合には、3年間の博士課程後期課程に進むことができます。博士課程後期課程(3年間)【入試】2月博士課程前期課程の場合と同様に大学の中で研究するだけではなく、多くの場合はそれぞれ研究分野の学会に所属し、研究成果を論文や口頭報告などの形で発表し、研究者同士で議論する場に参加していきます。修士論文よりも高い水準の研究を進めることになります。そして、研究成果を課程博士学位論文としてまとめることが目標になりますが、その研究成果は、世界で今まで誰も論じたことがなかった本当の意味でオリジナルな論文となることが求められます。筆記試験、論文(修士論文)に基づく口述試験(面接)変わりつつある大学院=新たに人文学研究科を設置 これまで、大学院は2年間の修士課程(文学研究科)と3年間の博士課程(文化学研究科)に分かれていましたが、2007年4月にこれらを改組して5年間一貫の大学院「人文学研究科」を設置しました。これは、現代社会における科学技術の進化とグローバル化する社会システムの大規模な転換の中で、価値規範の動揺あるいはアイデンティティの喪失といった事態への対応や、地域社会の成熟にふさわしい新たな社会規範を創成する人材が必要になってきたという認識に基づき、そのような人材を養成するために設置したものです。 人文学研究科は、従来の大学院が培ってきた人文学各学域の高次の専門性と総合性をいっそう発展させ、人文学の古典的な役割を継承しながら、現代的な課題に対応しうる人材養成のための教育研究システムを構築しています。他大学・諸外国に開かれた大学院 大学院には留学生の数が多く、国際交流の機会が広がるという特色があります。神戸大学から他大学の大学院へ進学することももちろん可能です。大阪大学、奈良女子大学、神戸市外国語大学などの大学院とは単位互換の協定を結んでいて、他大学との交流も盛んに行われています。研究内容が外国にかかわっている場合には、大学院在籍中に留学するケースも増えてきています。大学院修了後の進路 大学院修了後の進路としては、博士課程前期課程の場合、専門的知識を生かした中学・高等学校教員、高等専門学校教員、博物館・美術館学芸員などへの道が開かれていますが、民間企業やジャーナリズムの世界においても、専門的な知見を生かして活躍することが期待されています。博士課程後期課程の場合、大学や研究所等に研究者として勤務することが期待されますが、そのためにはよりいっそうの学問的な研鑽が求められます。 研究者への道は確かに厳しいのものです。しかし、真に創造的な学問を作り出していくことに自分の人生を■けるということは大変に魅力的なことであり、このような道もみなさんには開かれています。博士課程前期課程(2年間)大学院への進学
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