神戸大学 国際人間科学部 2024
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■私は地域文化系プログラムの日本学クラスタに所属しています。ここでは日本の歴史や経済、文化の持つ特質や固有の価値観を、他の国との関係を踏まえながら学ぶことができます。観光や音楽、宗教など、それぞれが関心を持つ分野と幅広く結びつけられるのが特徴的です。私自身は、日本のポップカルチャーや伝統文化を世界に発信し広めていく「広報文化外交」に関心を持っています。経済的、人的に文化を発信するだけの土台が培われていない日本の現状を改善し、魅力的な日本の文化を発信することで、経済的、精神的に豊かな社会を作り出すことを目標としています。私の所属する社会エンパワメントプログラムでは、学べる分野の範囲が広く、ゼミごとの分断も弱いため、多様な仲間と多岐にわたる学びを得ることができます。私は学校外にある学習の機会に関心があり、演習やフィールドワークを通して学習を深めています。授業では、即興劇を使った学習プログラムを計画・実施し、新しい学習の形を模索しました。その過程でひとつひとつの活動の意味を考え、学びの空間をデザインする体験をしました。この経験は、卒業後に多様な視点を持ったリーダーシップの発揮を期待される場面で役に立つと思います。私は人の感情と、衣食住や環境のような日常生活に関わる事柄に特に興味があり、物事を多面的に見ることができる力を身につけたいとも考えていたので、生活共生科学プログラムを選択しました。プログラムのテーマである人と人、そして人と環境の共生を意識しながら、自分の興味に沿った幅広い分野を学んでいます。私は今、研究室で「化学物質の健康や環境に関わるリスクに対する人の認知」をテーマに、人に関する研究を行っています。今後も学科やプログラムの授業を通して培った多面的な視野を活かしながら研究を進めていきたいと考えています。私は、国語科教育や児童文学を主な研究テーマとして扱うゼミに所属しています。幼い頃から読書が好きで、絵本や翻訳についてさらに学びを深めたいと考えたからです。ゼミでは1冊の児童書を全員で読み、内容や挿絵、文章表現等、様々な観点から分析を加える読書会や、英語絵本の翻訳に取り組むなど、和気藹々と楽しく学んでいます。似たテーマに関心を寄せる学生が集まるからこそ、刺激的で充実した活動ができるのがゼミの魅力だと感じています。今後の卒業研究では、児童文学の表現の奥深さや解釈の豊かさについて学んでいきたいです。上田秀賢 グローバル文化学科地域文化系プログラム4年前崎汐音 発達コミュニティ学科社会エンパワメントプログラム4年 灰塚巧真 環境共生学科生活共生科学プログラム4年武田萌花 子ども教育学科乳幼児教育学コース4年■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ Message From Students

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