神戸大学 大学院経済学研究科・経済学部 2024
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卒業生からのメッセージ2014年度卒業2013年度卒業就職セミナー伊藤 優国連勤務兵江 健太鳥取県庁勤務先輩達が造り上げた伝統の力 経済学部生の好調な就職の背後には,神戸高商以来の先輩達が築いてきた伝統と実績の力があります。長い歴史を持つ神戸大学経済学部の卒業生の多くは実業界,学界,官界など様々な分野で活躍しています。これらの卒業生をつなげているのが,同窓会組織である凌霜会です。 凌霜会は,経営・法学部の卒業生も加えた神戸高商時代からの同窓会組織です。全国各地,また,海外にも多くの支部があり,例会など積極的な活動を続けています。また,その活動の一環として,大学と卒業生を結ぶ重要な機関誌である会報「凌霜」を発行しています。日本,そして世界で活躍している経済学部の卒業生の緊密な人的ネットワークは,社会で活躍する上で有形無形の財産となっています。(詳細は34ページ参照)好調な就職状況 神戸大学経済学部の卒業生の就職は,きわめて順調です。しっかりと経済学を身につけた卒業生は,15ページ別表のように多くの有力企業に就職をしています。このように好調な就職が可能であるのも,経済学部の卒業生の能力が,実業界で高く評価されているからです。ビジネス誌の調査でも,経済学部の卒業生の能力は常に上位にランクされています。 また,「六甲台就職相談センター」では,社会科学系学部のOB・OGが就職相談員として,学生の就職活動の支援を積極的に行っています。“未来を創る”ための学び 私は在学中,「産業集積」について研究するゼミに所属していました。将来,地元・鳥取県の活性化に関わる仕事がしたいと考えていた自分にとって,密接に関わるテーマだと考えたためです。ゼミでは経済社会全体から個別の経済主体に至るまで,様々な視点で産業の分析手法を学びました。 現在,テクノロジーの急速な発達や社会情勢の激変により,1年先の状況さえ見通すことが難しい世の中になっています。その中で,私たち一個人が経験できる事象は限られていますが,「経済学」という先人たちの思考の歩みをまとめた学問は,予測できない未来に向かって生きていくにあたり,重要なコンパスの役割を果たすといえます。 私はそうした神大経済での学びを活かし,現在,行政職員という立場で「人口減少時代における地域産業の再興」という難題に挑戦しています。 皆さんも今後,様々な場面で答えが想像できない問題に数多く直面することと思います。ぜひ経済学部で学びを深め,より良い未来を創るためのヒントを1つでも多く掴みとってください。自分の価値観を大切に これまでは決められた枠の中で,いかに評価されるかという点に多くの人は向き合ってきたかと思います。しかし,これからは自分にフィットした場所を見つけて育てていくことが重要です。そのためには,他者と比べないこと。ないものを見つけるのではなく,既に自分の中にあるものを探してみることです。他人の夢や能力が大きく映ることもあるかもしれませんが,大学内外での経験を通して,自分を見失うことなく自分の価値観を大切にすることで,人生は輝くはずです。実り多い学生生活を送ってください。 また,自身の経験から国際的な仕事を志す方へ。英語に関して,大変苦労しましたし,今も苦労の連続です。言語の習得に終わりはありません。資格試験で良い点を取ることも目的に応じて必要ですが,洋画を字幕なしで理解できる,伝えたいことを自分の言葉で表現できることがより重要です。今後は机に向かうだけではなく,人との交流を通して英語力を磨いてください。加えて,第二外国語は仕事でもプライベートでも非常に大きな武器となります。併せて磨いておくことを強く薦めます。14夢は叶う,抜群の就職状況

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