神戸大学 理学部・大学院理学研究科 2023
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惑星学科・惑星学専攻 惑星学科の入学定員は、一般選抜前期日程25名、後期日程8名、総合型選抜2名の計35名です。また3年次編入学という制度があり、他大学の2年次を終えた人や高等専門学校を卒業した人などを受け入れています。地球の中心から太陽系外の惑星までの現象を連続的に取り扱う惑星学科では、学生の皆さんに惑星学の幅広い知識と技能を習得してもらうと同時に、既存の枠組みにとらわれない広い視野と創造力・独自性を養ってもらいたいと考えています。そのために、学問的基盤となる数学、物理学、地学などを理解するとともに、野外調査・観測・実験・理論的解析を体験しながら学ぶ機会が用意されています。多彩な顔ぶれの教員から受ける講義、演習、実習を通して、惑星学の基礎から最先端までを学ぶことができます。 惑星現象の絡繰(からくり)を知るには、ある程度自然の理(ことわり)を身につけなくてはいけません。これが理学、と呼ばれるものでしょう。ですから、学生の皆さんには、惑星学全般で必要となる基礎を学んでいただくことになります。同時に、惑星進化の過程で起こる色々な現象を実感・体感することも重要だと考えています。そのために、野外での観察や観測、室内での様々な実験、それに計算機の仕組みを熟知して使いこなす実習などに力を入れています。このようにして学んだことを基礎として、4年次では各研究室に配属され、本格的な卒業研究に取り組むことになります。卒業研究では、惑星学についてそれまで学んできたことが相互に繋がり新たな真理が導かれるという、研究の面白さの一端を垣間見ることができます。また、ここに挙げた専門科目とは別に、博物館実習など必要な単位を取得することにより、学芸員の資格が取得できます。 — 惑星学科 —◎初年次セミナー◎惑星学概論Ⅰ 惑星学基礎Ⅰ 惑星学基礎Ⅰ演習 古典力学 惑星学基礎Ⅳ 惑星学基礎Ⅳ演習 惑星物理学基礎Ⅰ 固体地球科学 惑星物理学基礎Ⅲ◎惑星学実験実習の基礎Ⅱ◎惑星学概論Ⅱ 惑星学基礎Ⅱ 惑星学基礎Ⅱ演習 古典電磁気学 惑星学基礎Ⅲ 惑星学基礎Ⅲ演習 惑星学基礎Ⅴ2 惑星学基礎Ⅴ演習 惑星物理学基礎Ⅱ 地球惑星進化学 惑星学実験実習の基礎Ⅰ 惑星学実習D 惑星学実習B 惑星学実習E1,E2 地質学Ⅱ 固体地球物理学Ⅱ 惑星流体力学 大気科学 惑星物理学 惑星統計力学 特別講義 惑星学実習A 惑星学実習C 地球物質科学 気象海洋学 固体惑星探査学 地質学Ⅰ 固体地球物理学Ⅰ 惑星物質科学 宇宙惑星科学 特別講義室内実験の様子野外実習1年2年3年4年前期・後期特別研究 特別講義 論文講究◎は必修科目1Q/2Q/3Q/4Qはクオーター制による4期前期(1Q,2Q)後期(3Q,4Q)http://www.planet.sci.kobe-u.ac.jp/「この星はなぜ地球なのか?」を探求する 「惑星学(Planetology)」は、地球科学、惑星科学、宇宙科学を融合した、より包括的な意味を持ちます。地球の研究は、地球表層の岩石や地質構造の探求から始まり、太陽系内の惑星観測・探査等を通して惑星科学へと発展しました。さらに、太陽以外の恒星周辺に惑星系が発見されたことにより、惑星の研究は天文学の重要な分野のひとつとなっています。一方で、多様な惑星系の理解のためにも、生命を育むこの地球の理解は不可欠であり、地震や火山などの現象は我々の社会生活にも多大な影響を及ぼします。私たちは、幅広い対象を様々な手法で扱う惑星学を学び、最先端の研究の仲間に加わる人材とともに、身につけた惑星学の視点を活かして多くの分野で活躍する人材の育成を目指しています。教育の特色 — 惑星学科 —Department of Planetology

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