神戸大学 医学部医学科 2023-2024
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いての見識を高めることができます。医学部4年生は臨床実習に参加するために共用試験(CBT, OSCE)に合格する必要がありますが、2023年度から共用試験が公的化され、難易度が上がることが予想されています。神戸大学医学部では医学教育のさらなる質の向上を目指して、附属医学教育推進センターを設置し、教育体制の充実化に尽力しています。さらに、神戸大学医学部附属病院は2021年4月に“臨床研究中核病院” に認定されました。今後なお一層、基礎臨床融合教育が活性化され、Physician-Scientistsの育成が加速されるものと期待しています。新型コロナウイルスのパンデミック、新型コロナウイルス災禍は大きな社会変容をきたし、医学・医療および医学教育において大きな変化がもとめられました。ウィズ・ポストコロナ時代において、医学教育・研究のリモート化・デジタル化は喫緊の課題でしたが、本学部医学科では積極的に整備してきました。文部科学省「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」が採択され、本学部医学科ではデジタル技術の導入による“ハイブリッド型授業” や“ブレンド型授業” を構築・整備し、より安心・安全な教育体制をとっております。新型コロナウイルス災禍により学生はじめ多くの方々が、心身医学研究科長・医学部長に大きなストレスを受けました。本学部医学科では、チューター制度を設け、学生の心のケアにも十分配慮し、学修者本位の教育や学びの質の向上を目指しています。2023年5月には新型コロナウイルスが感染症法5類に移行することが見込まれており、行動制限が大幅に緩和され、従来の自由な大学生活が戻ってくることが期待されています。2023年6月には楠キャンパスに7階建ての新福利厚生棟が完成します。ラーニング・コモンズの新設も計画されています。これからも、高い意欲を持った学生が多数入学し、切磋琢磨してくれることを心待ちにしています。附属病院長13附属病院長挨拶神戸大学医学部附属病院は明治2年(1869年)に開院した「神戸病院」に始まり、のちに兵庫県立医科大学、そして神戸大学医学部附属病院となり、現在に至っています。開設に際しては、開港して間もない神戸において諸外国に引けをとらない医療を広く提供するため、初代兵庫県知事であった伊藤博文らの呼びかけによって地元の方々から寄付が集められ、神戸らしい洋館の病院が建築され、アメリカ人医師ヴェッダーが初代院長として招かれました。一昨年には創立150周年を迎えた歴史の中で「地域に根差した国際的先進医療の実践」という開院当時の理念が脈々と受け継がれ、発展してきました。本院は、“①患者中心の医療の実践、②人間性豊かな医療人の育成、③先進医療の開発と推進、④地域医療連携の強化、⑤災害救急医療の拠点活動、⑥医療を通じての国際貢献”を基本理念に掲げ、地域医療構想における高度急性期病院として、また、国の指定による特定機能病院としての役割を果たしています。現在の診療においてはチーム医療が基本であり、不可欠であることはご存知の通りです。そのチームも、ひとつの診療科の医師チームから複数の診療科の合同チームへ、そして多職種が参加した院内チーム、さらには病院の枠を越えた地域連携へと広がっていき、これからはグローバルな視野も必須です。皆さんが将来にわたって信頼しあえる幅広い医療人の輪を構築できるよう、本院では教育環境の更なる整備を進めています。大きな夢を持ち、意欲に溢れる皆さんと診療をともにする日を心待ちにしています。眞庭 謙昌村上 卓道

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