知の創出人材の創出環境の創出財の循環TO PICS世界共通の課題「食」へ多様な視点からアプローチする国際異分野共修池村 彰子 特命講師(農学研究科)原子間力顕微鏡による氷―液体界面の分子計測とその先駆的成果柳澤 瞭 さん (理学研究科化学専攻 博士課程後期課程) 【令和6年度学生表彰受賞】神戸大学 統合報告書2025対話型プログラムで地域課題を解決へ鈴木 竜太 教授(経営学研究科)本プログラムは、小樽商科大学や和歌山大学と連携し、社会・地域課題を「創造的対話」と「ビジネスの視点」から捉え、価値共創と社会実装を実践的に学ぶ場です。演習やインターンを通じた実践教育を行い、異なる価値観をもつ利害関係者と協働して課題を解決できる人材の育成を目指しています。学生自ら学びを実践できるよう、成果報告会や対話型価値共創に関わる国際シンポジウムなども企画されています。現在は特に観光に焦点を当てていますが、将来は環境保全など幅広い分野に展開し、学部教育にも広げる構想です。農学研究科を中心に実施する「世界展開力強化事業」では、「食」を通して持続可能な世界を実現するグローバル人材育成を目指した異分野共修型の国際プログラムを展開しています。アメリカ・カナダ・フィリピンの5大学と連携し、多様なテーマ、学修形式を展開し、学部生から大学院生まで年間1,000名以上が参加。海外での実地研修や産官学連携のインターンシップ、農場実習、メタバースなどを活用した多数の単位認定科目や課外プログラムを提供しています。海外の大学をつなげる役割の強化や、プログラムの自 走 を目指した全 学 展 開に取り組んでいきます。私たちのグループは分子科学研究所と共同で、原子間力顕微鏡を用いて、氷と液体の界面構造や相互作用を分子レベルで計測する研究を行っています。氷点下でも安定動作させるために不凍液を用い顕微鏡ごと冷やすことで、計測に成功しました。研究の成果をJournal of Chemical Physics誌に公開し、注目論文に選出。国内外20以上のWEB媒体でも紹介され、本学の学生表彰(学術部門)を受賞しました。今後は単結晶氷の結晶面ごとの計測を進め、特有の界面構造や相互作用の解明を目指しています。 34h u m a n r e s o u r c e s
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