神戸大学 統合報告書 2025
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「環境 」の創出●研究者の紹介●産官学連携事業のコーディネート●知的財産権の取得支援 等●大学の最先端発明・技術の紹介●大学とのライセンス契約の締結支援●産学連携事業のご提案 等●大学発ベンチャーのご紹介●大学発ベンチャーとの協業支援 等Ⅰ 価値創造ストーリーⅡ 価値創造のための戦略Ⅲ 神戸大学の現在地投資先カテゴリ(件数割合)KUC1号ファンド運用開始 2025年7月1日現在産官学連携本部と株式会社神戸大学イノベーション(KUI)ならびに、株式会社神戸大学キャピタル(KUC)は、協調しながら大学からのイノベーションの創造に向けて活動しています。本学の100%子会社であるKUIは、産官学連携機能をより機動的、効率的に推進するために産官学連携本部の外部化法人として2020年に設立されました。企業の課題をヒアリングし大学の研究成果を用い解決を図る「企業連携」、大学保有の知財を特許化・ライセンス化する「技術移転(ライセンス)」、GAPファンドの提供や伴走支援を通じて大学発ベンチャーの起業を促す「ベンチャー創出支援」の3つを主な業務とし、事業会社や金融機関等出身のアソシエイトが積極的に大学と産業界の橋渡しを担っています。株式会社神戸大学キャピタル(KUC)は、本学の知・人材・環境を活用し、本学及び地域の生み出した学術・研究成果を社会実装につなげるためにベンチャーキャピタルとして設立されました。KUCは2023年1月に1号投資事業有限責任組合(1号ファンド)を立ち上げ、民間金融会社よりファンド総額22億、運用期間は10年を設定し、本学案件を含む神戸地域のスタートアップエコシステム活性化に貢献するため、創薬・医療関係を含む、情報通信や機械・材料に関係する最先端の研究を行う企業18件に対し投資を行ってきました。さらに次年度以降に本学が採択された「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」の戦略に沿ってスタートアップの創出・支援を支えるため2号ファンドの組成を目指しています。機械・材料11.1%情報通信22.2%本学案件を含む神戸地域のスタートアップエコシステム活性化に貢献創薬・医療66.7% 投資主体は創薬中心のディープテックスタートアップスタートアップ育成神戸大学 産官学連携本部産官学連携の戦略・企画立案(アントレプレナー教育、知財管理、各種契約)(株)神戸大学イノベーション産官学連携戦略の実行(スタートアップ支援、知財ライセンス・共同研究支援)INNOVATIONイノベーションを神戸から世界へ知財ライセンスオープンイノベーション(株)神戸大学キャピタルスタートアップ育成(神戸大学ファンドの運営)KUIの業務−企業・産業界と大学研究者の橋渡し−神戸大学とKUIの関係性産官学連携組織産官学連携組織株式会社神戸大学キャピタル(KUC)株式会社神戸大学キャピタル(KUC)企業連携企業が抱える技術課題を大学との連携により解決します技術移転(ライセンス)大学の研究成果・発明を企業にライセンスし、製品/事業開発を支援しますベンチャー創出支援大学の研究成果・発明をもとに起業した大学発ベンチャーとの協業を支援しますKUC1号ファンド22億円運用期間10年投資先 18件リード投資 2件神戸大発 38.9%神戸大OB・OG 27.8%神戸関連* 33.3%(件数割合)*拠点が神戸、神戸拠点の企業と連携 37異分野共創・産官学連携を促進し、大学が生み出す価値を社会へ還元する環境整備

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