Ⅰ 価値創造ストーリーⅡ 価値創造のための戦略Ⅲ 神戸大学の現在地2021年4月に学長に就任して以来、「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」として進化・発展し続けることを本学の長期ビジョンとして掲げ、様々な改革を進めてきました。特に今年度は、第4期中期目標・中期計画期間の4年目にあたり、国立大学法人評価の中間評価を来年度に控えています。大学として特色と強みを持ち、地域と世界に貢献する世界トップレベル研究教育拠点の形成に向けて設立したデジタルバイオ・ライフサイエンスリサーチパーク(DBLR)は順調に成長し、先端的な研究・開発を推進するための優れた取り組みが行われてきています。なかでも文部科学省の大型補助金事業である「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」では地域中核・特色ある研究大学として、バイオものづくり研究とグローバル卓越人材の育成を強化して、国際的な先端研究をさらに発展させてきており、将来的には本学全体をグローバル・イノベーション・キャンパスへと変革させることを目指しています。本学の長期ビジョンをより具体的に示したものが「KU VISION 2030」です。「KU VISION 2030」では、教育、研究、医療、情報、国際、財務、施設の戦略やガバナンス体制といった、本学の現在と見つめる未来を詳しくご紹介していますので、ステークホルダーの皆様にもぜひご覧いただき、ご意見をお寄せいただければ幸いです。次世代を担う優秀な人材の育成は、大学の重要な使命の一つです。近年、経済面での不安やキャリアパスの不透明さなどを背景に、博士課程への進学者数が年々減少しています。大学の研究力を高めるためには、優秀な博士人材の育成が極めて重要であり、入試改革、カリキュラム改革、経済的支援、キャリア支援等、様々な大学院教育に関する取り組みが求められています。経済的支援においては、本学では国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)により、「異分野共創による次世代卓越博士人材育成プロジェクト」を立ち上げ、グローバルに活躍できる卓越した博士人材の育成を進めています。次世代を担う人材の育成KU VISION 203003トップステートメント未来社会を開拓する卓越人材育成のための異分野共創教育拠点へ
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