0将来構想と過去実績の財務分析に基づき、財務戦略を立案「財 」の循環Ⅰ 価値創造ストーリーⅡ 価値創造のための戦略Ⅲ 神戸大学の現在地知の創出KU VISION 2030財務戦略学長のリーダーシップに基づく重点分野への「戦略的投資」(億円)■当期総利益累計(計画)■当期総利益累計(実績)■見通し(2024年度作成)8060402022.310.62022神戸大学中期財務計画※外部資金獲得額は、コロナ関連補助金等の特殊要因による獲得額を除いています。※当期総利益は、過年度との比較のため、2022年2月に改訂される前の会計基準で算 出した金額を使用しています。増大した価値を活用しステークホルダーから新たな財源を受入61.147.548.243.715.020232024202544.539.620262027(年度)本学の活動は、国からの運営費交付金、学生からの授業料や入学料、企業との共同研究費、競争的資金としての補助金、活動にご賛同いただいた方からの寄附金、病院収入など、実に多岐にわたる財源に支えられています。これらの貴重な財源を最大限に活用し、新しい「知」の創出、優秀な「人材」の創出、充実した教育研究「環境」の創出に取り組むことで、社会に様々な価値を提供しています。そして、その活動を通じて新たな財源を獲得し、さらなる発展につなげていく「財の循環」を生み出すことが、本学の目指すビジョン達成のための財務戦略における最重要課題です。この挑戦的な課題に立ち向かうため、過去の実績や傾向を分析し、長期的な構想を踏まえた「戦略的投資」と「財源獲得」の計画を立案しています。そして、学長のリーダーシップのもと、その計画に基づいて研究、教育、社会貢献など、重点領域への投資を果断に実行し、新たな価値の創出に邁進しています。持続的な価値創造を実現するためには、研究・教育・診療等の各活動を強化する「戦略的投資」と、そのために必要な「財源獲得」が不可欠です。本学では、2022年度から2027年度の6年間における第4期中期目標・中期計画に基づいた中期財務計画を策定し、中長期的な視点にも立った財務マネジメントを行っています。具体的な「戦略的投資」としては、本学のビジョンをまとめた「KU VISION 2030」、「ICTマスタープラン」などの各計画に必要な投資額を見込んでいます。その投資を支える「財源獲得」としては、国からの運営費交付金だけでなく、外部資金獲得の促進、資金運用益の最大化など、多様な財源の獲得に全学を挙げて取り組んでいます。中期財務計画は、財務目標の達成状況や新たな課題を踏まえて、毎年度その見通しを確認しています。計画が策定された当初は、期間中の当期総利益を累計18億円計上することで、第4期における健全な財務運営と将来への投資のための積立とを両立することを目指していました。しかし、近年の物価上昇をはじめとする社会情勢の変化に伴い、これらの目的を確実に達成するには、より多くの資金が必要となってきています。これまでのところ、外部資金獲得額の増加によって、計画以上の利益が計上できています。▼ 本学の価値創造を支える財務マネジメント体制〜知の創出、人材の創出、環境の創出による大学価値の増大〜▼ 第4期中期目標・中期計画外部資金獲得額(第4期末・年間)当期総利益(第4期・累計)▼当期総利益(期間累計)の推移第4期中期目標・中期計画、中期財務計画第4期中期目標・中期計画、中期財務計画 環境の創出人材の創出財の循環財源獲得戦略的投資計画値財務戦略2024年度実績43神戸大学ビジョン達成に向けた財務戦略160億円18億円236億円61億円
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