神戸大学 統合報告書 2025
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0 約約0 Ⅰ 価値創造ストーリーⅡ 価値創造のための戦略Ⅲ 神戸大学の現在地633 638 624602580559200405 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23第1期776738 743718656664 663第2期11,69511,58511,52811,36610,79211,12310,94510,94510,97110,97110,97110,80710,79010,78610,78410,7848598358097837767882024第3期第4期12,41512,31712,21412,04311,813■人件費 ■教育経費 ■研究経費 ■教育研究支援経費■受託研究費等 ■一般管理費その他 ■診療経費10,50011,00010,500(出典)「国立大学協会声明(2024年6月7日)」よりうち、附属病院・附属学校診療コスト469億円(50%)教育コスト164億円(18%)研究コスト301億円(32%)法人化された2004年度に550億円であった経常費用は、2024年度には893億円となり、約1.6倍に増加しました。本学の価値創造活動を持続的に発展させていくには、積極的な投資が欠かせません。その一方で、拡大を続ける事業規模に見合った財源を確保することも重要になっています。研究・教育・診療というこれらの主要な活動に必要なコストを適切に把握することは、限られた財源を最大限に活用し、本学の価値創造活動を持続的に発展させる上で不可欠となります。2024年度の本学の教育コストは164億円となっており、そのうち附属病院・附属学校のコスト19億円を除いた金額を本学の学生数で割ると、学2024年度総コスト国立大学法人の基盤的経費である国からの運営費交付金は、2004年度の法人化以降、長年にわたり減少傾向にあります。このような状況下で国立大学法人は、教育研究の高度化や国立大学等が果たすべき役割の多様化に加え、光熱費の増加、消費税増税といった外的要因もあり、経常費用は増加傾向にあります。各大学は、この厳しい財政状況の中で、自己収入の増加や外部資金の獲得など、多角的な経営努力を続けています。このような状況は、大学の経営だけでなく、優秀な人材の確保や研究環境の維持・向上といった面でも課題となっており、国立大学法人を取り巻く環境は厳しさを増しています。生1人あたりの教育コストは年間約91万円となります。これは学部生の年間の授業料約54万円の約1.7倍という金額になります。人材を創出するには授業料だけでなく、国からの補助金や卒業生からの寄附金など多様な財源を活用することが必要になっています。▼ 国立大学法人運営費交付金の推移▼ 経常費用推移(億円)1,000900800700600550500400300学生1人あたりの教育コスト2004050607080910111213141516171819202021222324(年度)国立大学法人を取り巻く環境費用の推移費用の推移活動別コストの状況活動別コストの状況893学部生 年間授業料(億円)12,50012,0001.7倍2004年比▲13%1,631億円の減年間(附属病院・附属学校除く)学生数 15,999人19億円45「財」の循環 新たな価値創造のための戦略的投資934億円91万円54万円

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