神戸大学大学院 国際文化学研究科 2024-2025
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研究科への招待国際交流CoursesnvitationQ&AI石井 昌子さん (2023年度博士後期課程修了)京都大学大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学 研究テーマ:ジョージ・エリオットのリアリズムと道徳観̶シンパシーに乏しい人間の描写からの考察̶現在、同志社大学嘱託講師・京都教育大学非常勤講師西田 悠さん(2022年度博士課程前期課程修了)法政大学社会学部卒業研究テーマ:「現代キューバの人種主義からみる貧困の再生産過程 ―人種差別の社会問題化へ の取組みとその困難性」 現在、琉球新報社勤務Graduate School of Intercultural Studies|9 修了学生からのメッセージ王 芸萱さん(2023年度博士前期課程修了)瀋陽大学日本語学部卒業研究テーマ:「メキシコの対中国貿易赤字問題の分析検討―中墨貿易のさらなる発展に向けて―」高原 さよ子さん (2023年度博士課程前期課程修了) 研究テーマ:「福祉国家とリバタリアニズム―ロスバードの視点から―」現在、株式会社鴻池組勤務化学研究科のヨーロッパ・アメリカ文化論コースに入学しました。このコースには、ヨロアメの政治、経済、文化など幅広い分野の講義や演習をカバーしています。授業では学生の積極的で自由な発言に重視します。さまざまな専門性をもつ先生たちは、学生の考え方を重んじながら専門的な指導を行い、学生の研究を暖かく支えています。また、多国籍の仲間とのコミュニケーションやディスカッションの場にも恵まれていて、学術的な交流だけでなく、視野を広げることもできます。在学中は、コースが提供してくれる優れた研究環境を深く実感し、充実や成長を味わう日々を過ごしました。社会人ですが、仕事をしながらの入学は可能でしょうか?規定年限で修了を目指す場合、博士前期課程では少なくとも1年次においては週に1~2回以上の登校が必要ですが、「長期履修制度」を利用すれば最長4年まで修了年限を伸ばせますので、登校日と学期毎の履修単位をかなり少なくすることができます。また、博士後期課程の場合は、指導教員との相談により柔軟な受講が可能な場合もあります。外国語の知識はどの程度必要ですか?英語の文献が読める程度の知識は必要です。どこかの地域に関することを専門的に研究する場合は、当該地域の言語の知識を持っている必要があります。前期(修士)課程の「キャリアアップ型プログラム」では、それほど高度な外国語力がなくても大丈夫でしょう。学部時代ではラテンアメリカ文化について触れたことをきっかけに、ラテンアメリカに魅力を感じるようになりました。とりわけラテンアメリカ地域において、ブラジルに次ぐ経済大国であり、アメリカの重要なパートナーでもあるメキシコに対しては、これまでのほとんどない認識の上に、新たな認識が生まれました。また、学部3年次に交換留学を経験したおかげで、さまざまな異文化の人と知り合って、多文化共生の魅力を身をもって感じることができました。そのため学部卒業後は、専門的な知識をより深く知りたいと考えて、国際文学部時代には、リベラリズムと保守主義が政党政治に与えた影響、アメリカにおける外交政策などアメリカ政治経済を学びました。学部3年次に学習を進めていくうちにアメリカの政治文化の源流にある政治思想、その中でもリバタリアニズムについて研究したいと考えるようになりました。そして、アメリカ政治思想史や政治理論を専門的に学ぶために神戸大学国際文化学研究科のヨーロッパ・アメリカ文化論コースに進学することを決めました。このコースでは、アメリカの文化、政治、思想など幅広い分野の講義や演習を受講することができるため、研究テーマについて多角的に考えることができるだけでなく、ラテンアメリカやヨーロッパ地域などアメリカを研究するうえで理解不可欠な地域との関係を学ぶことができました。また、少人数指導の議論形式の授業が多いことから、積極的に自身の考えを発信する力を養うこともできます。国際文化学研究科で培った積極性は、授業内の発言だけでなく、就職活動でのグループワークや面接でも活かすことができました。ヨーロッパ・アメリカ文化論コースでの学びは、今後のキャリアにおいて重要な基盤になると考えています。専門の先生がいない地域や領域のことを研究テーマにすることはできますか?ある程度柔軟に対応することができます。受験を考えている場合は、いずれかの教員と連絡を取って、具体的なテーマについて相談してください。生きていく最後のチャンスだと思いました。忙しいヨロ・アメの先生方が、専門の違う論文に目を通してコメントを下さったことには本当に頭が下がります。コース指導は厳しいものでしたが、そのおかげで徐々に私の博論が意義のあるものへと発展してゆきました。とくに指導教員の先生には感謝しています。博論作成に当たってもう1つ私の背中を押してくれたのは、海外のジャーナルです。私の博論の要となる議論は日本のジョージ・エリオット協会ではなかなか賛同が得られず、大いに困りました。しかしイギリスのジョージ・エリオット協会の機関誌に投稿したところ、当時の編集長で今の会長から、すぐにアクセプトのメールが届きました。「とても思慮深く面白い。ほかのメンバーも同感だろう」というコメントを得て私の博論は息を吹き返しました。ヨロ・アメコースに集う学生の興味の対象は様々で、発表の場で彼らの多様な主張が徐々に洗練されてゆくのを見るのは面白く感動的です。博士課程前期2年もしくは後期3年の修業はきついけれど、努力すれば必ず成長が実感できます。多種多様な専門的知識・技能の養成にご尽力いただいた教員方はもちろんのこと、本研究科であったからこそ巡り会えた仲間たちの存在についても、修了後の私の生き方を方向づける大きな要素となっていくと思います。  地球の反対側に位置するキューバ社会について探究しながらも、いまここで私が成すべきことは何かを考え続けたことが進路選択にも活き、最終的に本課程で経験したことの多くに意味を持たせることができました。   専門領域へのこだわりと学際的な広い関心をお持ちの方に是非お勧めしたい研究科です。私の博論は、19世紀イギリスの代表的リアリズム小説家ジョージ・エリオット(1819–80)のリアリズムがこれまでの解釈と異なり、初期作品から後期作品に向けて進展していること、その背後には作者自身の道徳観の成熟があることを明らかにしました。ヨロ・アメコースに入学する前の私は、研究は始めていましたが博論の書き方が分からず、京都大学の非常勤講師として英語を教えていました。しかし非常勤講師も定年に近い頃、同じく文学を研究している友人から神戸大学大学院の国際文化学研究科では、コロキアムやコース指導があって段階を踏んで書き進めて行けるという朗報を得ました。そしてこれが私にとって文学研究者として学部への入学以前に関心を抱いていたラテンアメリカの歴史・思想・現代社会の在りようについて、専門性を伴って探究したいと考え、本研究科への進学を決めました。学部では社会学的なモノの見方に魅了され、特に日本国内外で展開されるグローバル化が、多種多様な社会集団に対してどのような作用をもたらしてきているのかといった点ついて、幅広く関心を寄せていました。  本研究科では、国民国家や人種、ジェンダーなどに係る社会学的視座を基軸としつつ、歴史学・人類学・哲学あるいは社会思想といった研究領域を学際的に学びました。このような学問生活は、自らの社会的な立場性と研究対象であるキューバにおける人種ー貧困問題を繰り返し往復して、オリジナルな研究を展開しようという目論みにおいて、非常に有効なものでした。  European and American Culture Studies

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