神戸大学大学院 国際文化学研究科 2024-2025
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研究科への招待国際交流CoursesnvitationQ&AI船戸 杏珠さん(博士前期課程2年)京都産業大学国際関係学部国際関係学科卒業研究テーマ:「コード化する身体とファッション」小林 瑠音さん(博士後期課程修了)ウォーリック大学大学院芸術学科修士課程修了研究テーマ:1970年代英国のコミュニティ・アート運動、英国アーツカウンシル史現在、芸術文化観光専門職大学講師Graduate School of Intercultural Studies|21 Art, Culture and Society Studies所属学生からのメッセージ王 嘉儀さん(博士前期課程2年)厦門大学外国語学部卒業研究テーマ:「日本における海外ミュージカル」修了学生からのメッセージ久保 優梨子さん(博士前期課程修了)研究テーマ:地方芸術祭は必要か 地方都市・神戸での試み「アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS- 」を例に現在、NPO法人BEPPU PROJECT正職員。学部時代の専門は芸術がテーマではないのですが?芸術文化の研究もまた歴史や現代社会のさまざまな事象につながるものですから、学部時代の勉強を生かしてテーマ設定をすることは可能です。また博士前期課程では、自分の関心あるテーマだけではなく、いろいろな作品にできるだけ幅広く触れてほしいと考えています。そんな実際の現場では、アートへの愛情や知識だけではどうにもならず、打ちのめされそうになることもあります。しかしそんな場面でこそ、在学中に得た学びが現在の自分の基礎体力、あるいは指針になっていると感じることが多く、本研究科の素晴らしさをしみじみと思い出します。本研究科の多様な学術分野に触れられる環境に身を置いたことは、結果的に、決して単体の事物としては存在せず、現代社会のあらゆる事象や様相を反映する存在としての現代アートに対する理解を深め、それを社会に広げたいという目標を抱くことにつながりました。これから入学するみなさんには、おそらくいま想像が及ぶ以上に、学生という立場は特権的でチャンスに溢れているということを伝えたいです。この恵まれた環境を最大限活用し、興味のあることや試してみたいことにおそれず取り組んでください。積極的かつ真摯に行動すれば、コースの先生方は言わずもがな、学外にも応えてくれる大人がきっとたくさん現れると思います。幼い頃から舞台芸術に強い関心を寄せ、役者としても観客としても、様々な経験を積んでまいりました。学部時代には、特にミュージカルに興味を持ち、日本での海外ミュージカルの上演に関する考察を深め、それが私の研究テーマとなりました。より深く、包括的な研究を行うために、本研究科の芸術文化論コースに進学しました。本コースの魅力は、現代アート、写真、オペラ、各国の文学など、多岐にわたる芸術分野の授業に触れることができる点にあります。様々な芸術形式の個性や発展の歴史を理解し、文化や社会との関連性を深めることができます。授業は通常、少人数で行われ、議論や発表が活発な雰囲気です。学期中には、美術館や写真展を訪れることもあり、宝塚歌劇や歌舞伎、文楽などの舞台芸術を鑑賞する貴重な機会も得られます。これらの見学を通じて、芸術に対する感性を磨くことができます。先生方は親切で優しく、研究に対する丁寧なサポートを提供しています。また、研究室では、日本、中国、イタリア、フィリピン、インドネシアなど、異なる国籍や文化背景を持つ学生との交流が盛んで、友好的な雰囲気の中で学び合える環境です。在学中は、多様な現代アートのなかでも、とりわけ嗅覚を刺激する作品に興味を持っていました。いっぽう課外では、ギャラリーでのインターンや芸術祭のスタッフといった形で、実務経験を積むことに専心しました。現在は、大分県別府市でアート振興やまちづくりに取り組むNPO法人BEPPU PROJECTに在籍しています。狭く深くアートを極めるというより、色々な人が色々な関わり方をできるアートや文化のあり方を模索している組織です。よって業務内容は、アーティストとやりとりをして良い作品を生み出すことにとどまらず、広報、事務、協賛活動などと多岐に渡ります。加えて、必ずしもアートに詳しくない地域住民や行政職員と前向きな関係を築くことも、地域(とくに地方都市)でアートを実践・継続するには非常に重要です。彼らと協働しながら、いかにアートと地域の双方にとって良い活動ができるか、常に考えて仕事をしています。語学力は必要でしょうか。研究する際に必要になる考え方の多くが欧米の研究を基礎としていることもあり、英語を知っていることは研究の大きな助けになります。また、芸術文化は言語と密接な関係にありますので、すくなくとも入学後には研究対象と関係する語学を学習してほしいと思います。また、美術史、美学、文化研究、社会学、政治学など各領域で第一線を担われている先生方のゼミや研究会で、最先端の研究動向や専門知に触れることができ、それらの経験は、今後の調査・研究に向けて、巨視的なアプローチを探るうえで重要な土壌となっています。私は、媒体となる身体とファッションの関係性について研究しています。修士1年では「インターネットにおけるジェンダーとファッションの変容」というテーマで口頭発表を行いました。現在は1960年代以降のファッションデザインを中心に研究しています。この時代はオートクチュールの誕生によってファッションは作品化され、芸術家としてのデザイナーが形成され、ファッションを芸術作品として捉えようとする考え方が普及しました。綿密な作品分析を中心に、身体を価値観やアイデンテンティティの媒体と捉え、身につけることー身体を行き来しながら研究を進めています。芸術文化論コースでは、アートをはじめとしてオペラや演劇、文学などあらゆる芸術学群での授業が展開されており、国籍を超えた学生同士とのディスカッションを通して文化的な視座を深めることができます。私自身他分野からの進学ということもあり授業について行くのに日々苦労していますが、真摯に向き合ってくださるコースの先生方含め、熱意のある生徒に囲まれて刺激の多い毎日を送っています。芸術に対する複合的な視野を養いながら自身の研究をブラッシュアップできるのが本コースの特色だと思います。国際文化学研究科在学時は、1970年代に興隆した英国のコミュニティ・アート運動と英国アーツカウンシルの関係性に焦点を当て、文化政策の観点から博士論文にまとめました。修了後も国際文化学研究推進センター(Promis)学術研究員として充実した研究環境に身を置くことができ、領域横断的な研究ネットワークの構築手法を学ぶことができました。現在は、パフォーミング・アーツと観光を架橋する教育機関にて、教員として研鑽を積んでいます。私は、学部、修士、博士でそれぞれ専門分野の転向を重ねてきたうえに、一旦アカデミアを離れて芸術祭や小劇場の現場で働くなど、回り道をしてきたのですが、本研究科での勉学を通して、理論と実践双方の視点から事象を捉え、それぞれの言語を操るバランス能力と洞察力を養うことができました。在学時の人脈は、現在の職場でも大いに役立っています。

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