神戸大学大学院 国際文化学研究科 2024-2025
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22| 神戸大学大学院国際文化学研究科進路実績(前期課程) 日本経済大学講師、北洋大学国際文化学部講師、大阪府立高等学校(英語教員)、国際交流基金ニューデリー日本文化センター、(株)資生堂、(株)シャープ、アップ教育企画、日本放送協会、JR西日本関連会社、特許事務所、他(後期課程) 天津外国語大学教授、中国電子科技大学准教授、関西学院大学准教授、上海大学准教授、東京大学特任講師、東海東京証券、他在籍学生数(前期課程) 18名(後期課程) 7名論文テーマ例(前期課程) バイリンガリズム、日・仏語のフィラー、カタカナ表記語と社会言語学、説得とレトリック、マンガのオノマトペ翻訳、日本語教育の社会的側面、日本語の接続詞、他(後期課程) 第二言語の形態統語の習得、複合動詞、日中同形漢語、フィクションのレトリック、物語論、自由間接話法と文体論、日本語教育の歴史、日本語のモダリティ表現、格助詞「に」「で」「を」の習得における定例フィードバックの効果、他齊藤 美穂 准教授 日本語教育方法論特殊講義ほか私の研究の主な関心領域は、方言を含む現代日本語文法の分析と、外国にルーツを持つ子どもたちへの第二言語としての日本語教育です。近年は特に、子どもたちのアカデミックな言語習得を支援することに関心を持っています。田中 順子 教授 第二言語習得論特殊講義ほか第二言語習得(SLA)プロセスにおけるアウトプットとフィードバックの役割や、個人差(言語学習適性など)がSLAに及ぼす影響について研究をしています。また、第一言語(L1)には存在しない第二言語(L2)概念が、どのような過程で正しく(あるいは誤って)区分されてL2形態にマッピングされるのかに関心があります。SLAのみならず,教室内での外国語学習やマルチリンガル環境下での言語習得とその問題点も扱っています。南 佑亮 准教授 比較・対照言語論特殊講義ほか言語記号は人間の認知能力とコミュニケーション上の目的によって動機づけられていると考える認知・機能言語学の立場から、英語と日本語の様々な文法構文について研究しています。特に、あまり注目されてこなかった現象に光を当て、その分析を通して話者の言語知識のあり方を少しずつ解明していくことに力を入れています。「ことば」は概念やメッセージを相手に伝える単なるコミュニケーションの手段であるだけではなく、人間の認知・思考・習慣とも密接に関わる文化そのものともいえます。 本コースでは言語構造や言語慣用に関する比較・対照分析を基に、外国人に対する有効な日本語教授法の探求、第二言語習得における言語的・文化的分析と方法論の開発、多種多様なレトリックの比較分析などを進め、グローバリゼーションの進展の中で今や不可欠になりつつある異文化間コミュニケーション上の諸問題の解決に積極的に取り組んでいます。基礎から応用に至る、言語コミュニケーションに関わる様々な講義・演習を通して、実践的応用能力あるいは教育・研究能力を持つ人材の養成を目指しています。所属教員の紹介石田 雄樹 講師 言語慣用類型論特殊講義ほかフランス文学を中心に、言語学や物語論の理論に基づいた、文学作品の語りの特徴や構造の分析を主に行っています。また、自己同一性、幸福、翻訳、異文化理解といった思想・文化的問題を「語り」という側面から研究しています。私は「私」をどのように語るのか、自己語りの幸福とは何かといった問題に特に関心があります。川上 尚恵 講師 日本語教育応用論特殊講義ほか中国や日本国内を対象とした日本語教育史研究を主に行っています。学習/教育に関わる人々の実践や日本語教育の枠組みを史的な観点から分析することで、日本語教育の社会的意義や役割、あり方を問いたいと思っています。日本語教育の実践分野に関する研究も視野に入れており、特にノンネイティブの日本語教師養成について関心があります。小松原 哲太 講師 レトリカル・コミュニケーション論特殊講義ほか言葉の意味を効果的に表現するレトリックを、意味論、文法論、語用論を中心とした言語学の立場から研究しています。意味を理解し、ときに誤解する、私たち言語使用者の柔軟な解釈を重視する、認知言語学の理論を背景として、具体的な用例の収集、記述、分析にもとづく、言語のコミュニケーション機能の探求を行っています。グローバル文化専攻・言語情報コミュニケーション系言語コミュニケーションコース

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