研究科への招待国際交流CoursesnvitationQ&AI福川 さくらさん(博士前期課程2年)神戸大学国際人間科学部卒業研究テーマ:「注意による選択への影響・不安特性による注意への影響」宿利 由希子さん(2018 年度博士後期課程修了)群馬大学社会情報学部卒業、東北大学文学研究科博士前期課程修了、神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程修了。研究テーマは「行為者のキャラに着目したポライトネス研究」。現在、東北大学准教授。王 可心さん(博士前期課程3年)中国人民大学外国語学部卒業研究テーマ:「丁寧な発話様式と発話意図に関する音声的特徴」川島 朋也さん(2018年度博士後期課程修了)神戸大学国際文化学部卒業、神戸大学大学院国際文化学研究科博士前期課程修了、神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程修了。研究テーマは「注意制御機構の認知神経科学的研究」。現在、金沢工業大学講師。Graduate School of Intercultural Studies|25 Human Communication所属学生からのメッセージ修了学生からのメッセージ感性コミュニケーションに入るには、心理学や脳科学と、言語学、コミュニケーション論などを全部勉強していないと、ダメなのでしょうか。そんなことはありません。とりあえず、どれか、で結構です。言語について研究したいと思っているのですが、このコースと言語コミュニケーションコースはどう違うのですか?感性コミュニケーションでの言語研究は、自然に発話されたデータや、様々な機器を使って実験的に計測を行ったデータを主に扱います。またパラ言語と言われるいわゆる伝統的な言語学ではあまり扱われてこなかった分野(例えばため息、沈黙、声の 私が大学院への進学を決めたきっかけは、学部時代にニューヨークへの交換留学が決定していたものの、コロナの影響で中止になってしまい、休学をするか悩んでいたところ、先生に大学院進学という選択肢を教えていただいたことがきっかけでした。国際文化学研究科は、博士前期課程の学生でも交換留学をすることができる協定校が多く、先生たちも留学を応援してくださっていて、他の大学にはない魅力であると思います。きっかけは、交換留学への再挑戦でしたが、学部時代から、私たちはものを見るとき、ものを選ぶとき、何か行動をするとき、何かを考えているとき、それらを意識的に行なっているのか、あるいは、無意識的に行なっているのか、どんなものに影響されているのかなどについて興味があり、卒業研究では、外因的な注意が顔を見たときの魅力度と信頼性を増加させるかについて心理学実験を用いた研究を行いました。国際文化学研究科に入学後は、特殊講義やゼミ、演習などを通して、新たな知識を学びながら、現在は、個人個人が持つ不安の度合いが、私たちがタスクを行うときにどのように影響するかについて、実験を用いながら明らかにしようと、関連する文献を読みながら研究計画を組み立てています。本コースには、心理学だけではなく言語学を専門とされる先生も所属されているので、自分の研究に対して、心理学とは異なる視点からアドバイスをいただけることから、自分では気付くことができない改善点を見つけられ、自分の研究をより深めることができると思います。今後は、本学だけでなく留学先でも専門的な知識を学びながら、社会に貢献できる研究を進めていきたいと考えています。韓国、香港、ロシアなどで日本語教育に携わってきました。非母語話者である日本語学習者が、教室で学んだ日本語を完璧に話しても、日本語母語話者が「何その言い方!」「失礼な!」と不機嫌になる場面に何度も遭遇し、なんとかしなければと神戸大学国際文化学研究科受験を決意しました。博士論文では、発信者がどのような「キャラ(人物像)」かによって、受信者の評価が異なることを示すことができ、これまでの画一的な日本語教育の限界を指摘できたと思います。博士課程は、非常勤で日本語を教えながらという二足の草鞋の3年間でした。心配はありましたが、先生方のご指導や(年下の)先輩方のご助言のおかげで、博士論文を書き上げることができました。感性コースでは、さまざまなご専門の先生方から多角的なご指摘をいただき、大変鍛えられました。大学、特に博士課程は自分で学ぶところだと私は思っています。どんどん学会で発表し、ばんばん論文を投稿して、研究を進めていってください。音色など)や視覚情報(目線、表情、口の形、ジェスチャーなど)も含めて研究したいという方、実験して色々測ってみようという方には当コースをお勧めします。脳の研究をやりたいのですが、どんなことが可能ですか?感性コースでは、脳波計、光トポグラフィーを使って脳機能計測実験を行うことができます。もちろん、精密に計画して組んだ心理学実験によって、認知情報処理が脳内でどのように行われているかを検討することも可能です。チャレンジをお待ちしています!私の出身大学と神戸大学とは協定校であり、毎年4名ほどの学生が交換留学制度を利用して神戸大学に留学しています。交換留学を経験した学生たちの話を聞いて、中国にいた頃から神戸大学の魅力を感じていました。大学三年生の時、日本語音声学に興味を持ち始め、留学することを決めました。当時大変お世話になっていた神戸大学で修士課程を修了した日本人の先生に推薦していただき、無事に神戸大学大学院国際文化学研究科に入学することができました。私たち外国人が日本語を勉強する動機はさまざまですが、一般的にはアナウンサーのようにきれいな日本語を話すより、自然な会話をして気持ちを通わせてみたいという方が多いでしょう。その際に、失礼な話し方をして品のない人だと思われたくないですね。この社会的文脈に応じた「丁寧さ」に関しては、文法の問題だけではなく、音声にも大きく関わるものです。同じ言葉なのに違う音声で話すと全く違うように聞こえます。しかし、学習者にとって発話場面や対話者に応じた言葉を適切な音声で話すことは容易なことではありません。例えば、「ボールペン貸してください」というたった一言の依頼表現でも、それを丁寧に話すか、恐縮して話すか、または強い語気で話すかによって、対話者が受ける印象は大きく変わるでしょう。このような話し方や伝え方による意味の微妙な違いは、音声コミュニケーションの醍醐味だと思っています。感性コミュニケーションコースには、言語学だけではなく心理学の先生もいらっしゃいますので、異なる視点から指導を受けられるのが1つの大きなポイントだと思います。私も実際に心理学の授業をとり、感情や表情などについて勉強しました。この領域について視野が広がる一方、自分の研究にも活かせる学びをすることができたと思います。今後は、さらに専門的な知識を学び、さまざまな学会や研究会に参加し、音声学研究の最前線において、どのような研究がなされているのかをもっと知り、吸収したいと考えています。ヒトがどのようにものを見たり記憶したりしているのかに興味があり,この感性コースに進学しました。ヒトの注意や記憶などは目に見えないものですが,心理実験や脳機能計測によってそのこころの活動に迫ることができます。本コースにはそのための行動実験室や脳波計測室などの充実した設備があります。また,ヒトを対象とした研究では,専門的な知識だけでなく,その周辺領域を含めた幅広い知識が必要です。その中で本コースは,さまざまな領域の先生から指導を受ける環境にあり,一つの学問領域に閉じこもることなく広く諸領域から自身の研究を見直すことができます。本コースにはさまざまな国や地域からの学生が集まります。多文化なバックグラウンドをもつ学生同士の交流は,自身の視野をいっそう広げてくれます。感性コースにご関心のある方は,研究室の訪問だけでなく,ぜひ院生室にもお越しください。
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