研究科への招待国際交流CoursesnvitationQ&AI王 笑難さん (博士後期課程2年)厦門理工学院デザインアート学部卒業 神戸情報大学院大学情報技術研究科修士課程修了研究テーマ:「能動的学習データを用いた学習過程の把握と活用」前川 絵吏さん(2023年度博士後期課程修了)研究テーマ:「テキスト平易化のためのコーパス自動生成と評価に関する研究」現在、大手前大学現代社会学部講師Graduate School of Intercultural Studies|27 Computers and Communication所属学生からのメッセージ蘇 杭さん(博士前期課程2年)神戸大学国際人間科学部卒業研究テーマ The more you finish, the more you see: motivating yourself by placing to-do blind panels on your favorite internet contents while working with others修了学生からのメッセージ藤田 直樹さん(2023年度博士前期課程修了) 神戸大学工学部卒業研究テーマ:「生体情報の類似性強調による一体感創出手法」現在、明治安田生命保険相互会社勤務大学では情報や通信の専門的な勉強はしてきていないのですが、大丈夫でしょうか?当コースを選ぶにあたっては、必ずしも、理工系の情報通信を専門とする必要はありません。高度な情報通信技術を学び、それらを自分の専門分野に生かそうという意欲をもった院生を歓迎します。情報コミュニケーションコースでは、多様なバックグラウンドを持つ学生たちとの交流ができ、研究で何かに困っている時は先生や先輩から熱心なサポートを受けることができます。情報分野に興味がある方、このような充実した環境で一緒に研究することを期待しています。学部時代にプログラミングや情報リテラシーの授業を受け、自分でプログラムを一から作り、最終的に動くものになるのを体験して、プログラミングに興味を持つようになりました。学部の卒業研究では、部分的な成果に部分的な報酬を与えるタスク管理手法を提案し、それに基づいてタスク管理システムを開発しました。大学四年生の時に、研究をさらに深めたいと考え、情報コミュニケーションコースへの入学を希望しました。本コースでは、様々な分野に触れることができ、複眼的なアプローチで学際的な研究を行うことが可能になります。私は現在、複数のユーザが同時にタスク管理ツールを使用し、共同の目標を目指しながら作業し進捗を共有することで、タスクの達成度の向上とコミュニケーション促進効果について研究をしております。情報コミュニケーションコースで、プログラミングとコミュニケーションに関する授業を受け、コミュニケーションをより円滑に進めるシステムの開発について学習をしております。私は学部時代は工学部に所属し、情報技術を用いたコミュニケーション支援をテーマにした卒業研究に取り組みました。大学院でも同じテーマに取り組み、研究をより深めたいという考えから、本研究科の情報コミュニケーションコースに進学しました。 本コースでは、もともと興味があるテーマに取り組むことも、新たなアイデアを考えて研究を進めることもできます。どちらの場合でも先生は相談に乗ってくださり、情報や知識、必要な物品を提供して研究をサポートしてくれます。すでにやりたいことが明確な学生はもちろん、まだ興味の方向性がぼんやりしているような学生も、本コースであれば不安なく研究を行うことができると思います。定期的な進捗の確認に加えて、学会などの中間的な目標も設定することができるので、研究のモチベーションも維持できるでしょう。自分で管理するとついだれてしまうという学生も、しっかり研究に取り組める環境です。 また、情報通信と言えばプログラミングが付き物と考えて、プログラミング経験が少ないことに不安を感じる人もいると思います。私もプログラミングで何度も詰まることがありましたが、その度に先生に相談することでスムーズに解決できました。今までの経験に関係なく、情報や通信を活用する研究をしたいという人は、思い切って挑戦してください。(*1) 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)次世代研究者挑戦的研究プログラム神戸大学「異分野共創による次世代卓越博士人材育成プロジェクト」数学が苦手なのですが、ついていけるでしょうか?当コースでは、最先端技術をより高めていくような技術革新といった研究ではなく、既存の技術がどのように使われるのか、また、より良い使い方はないのかといった応用面での研究を行なっています。仕組みを理解しその仕組みを工夫する事でどのような新しい活用ができるかを模索するには、より広い意味での理解力は求められますが、高度な数学を駆使することはほとんどありません。現在の研究は、遠隔教育で教員と学生とのコミュニケーション問題に焦点を当り、学習者の能動的学習情報に基づき、学習過程の把握と学習者特性の分析を研究しています。研究に関して、先生たちは学生の考えを尊重し、いろいろな挑戦を許容し、熱心な指導をいただけます。また、先生と学生の距離か近く、いつも気軽にコミュニケーションできます。研究室では、多様な背景を持つ学生が互いにコミュニケーションする機会を提供し、自由で気楽な研究環境があります。情報コミュニケーションコースでの学びは、単にIT技術ことではなく、情報技術を用いて社会的、教育的な課題を解決する力と、自分の考えの整理、証拠に基づいた議論の展開、複雑な情報を聴衆に効果的に伝える研究スキルも学んでいます。日々研究室の仲間や教授との意見交換は、私の研究をより深く、より広い視野で進める助けとなっています。本コースの特徴は文系の研究科でありながら、プログラミングやデータサイエンスに関わる研究に挑戦できることです。私の場合はプログラミングの経験はありましたが、機械学習やAIのプログラムを作ったのは大学院に入学してからです。先生方の専門は多岐に渡っており、異なる専門分野からの視点やアプローチを学びながらアドバイスを受けることで研究をより充実させることができました。コースの先生はよく院生研究室に立ち寄ってくださり、世間話をしたり、研究に関するアドバイスしてくださったりします。またここでは学生同士の知識や情報を共有する場となっています。情報コースにご興味をお持ちの方には、先生方の研究室だけでなく院生研究室にも足を運んでいただくことをお勧めします。情報コミュニケーションコースに入学した当初、新型コロナウイルス感染症は大学の教育に大きな影響を与え、多くの教育機関で遠隔・オンライン教育が実施されました。同時に、インターネット上の閲覧や解答等の活動履歴に加え、講義中の映像や発話情報などの多様な教育・学習データも蓄積されるようになりました。その時、私は教育技術に強い関心があり、これらの多様な教育・学習データを、学習者のために活用しようとする機運が高まっていると考え、情報コミュニケーションコースに入学を希望しました。私は社会人のときに大学院への進学を希望し、前期課程では仕事との両立を図りながら研究を進めていました。前期課程では一定の単位を取得するために授業を履修しなければなりませんでした。そのため、午前中は別の学校で教員として授業を行い、午後は大学院で学生として授業を受けるというような忙しい日々を送っていました。後期課程に進学すると、JSTのSPRINGプロジェクト生(*1)として支援を受けながら研究に専念することができました。自然言語処理に興味を持って研究をスタートしましたが、この分野の研究は技術の進歩が目覚ましく、新しい論文を読むだけでも大変です。同じゼミに所属する学生と勉強会を開催したり研究について相談したりすることで、研究への意欲が高まりました。
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