研究科への招待国際交流前ICoursesnvitation名所研究テーマ属コース2023年度言語コミュニケーションコース博士前期課程修了中村 堯さん2023年度感性コミュニケーションコース博士前期課程修了関西弁との接触による言語変化現在、神戸大学(非常勤職員)、コミュニカ学院(日本語非常勤講師)に勤務南波 真知さん在米国際結婚家庭における継承日本語教育に関する事例研究―補習授業校と家庭での日本語支援の役割―現在、神戸大学国際文化学研究科博士後期課程1年、日本語学校にて日本語非常勤講師Graduate School of Intercultural Studies|33 名前所属コース研究テーマ 本研究科では、博士前期課程の学生を対象に「日本語教師養成サブコース」を設置しています。これは、「外国語としての日本語教育」の基礎知識を体系的に学ぶための副専攻課程相当のコースです。追加の履修条件を満たせば、博士後期課程の学生も履修可能です。 所属コースにかかわらず、すべての本研究科学生がサブコースを履修できます。所定の科目群の中から必要な単位を修得して申請を行うと、修了時に研究科から公式の「修了認定書」が発行されます。 本研究科で学ぶ学生の中には、研究科で身につけた専門分野の知見や国際的な視野を活かし、海外で働くことを希望する人、そして実際に海外で働く人が多くいます。その際、現地では、日本語・日本文化の紹介や指導を求められる場面も少なくありません。この意味で、自身の専門分野に加え、日本語教育の知見を持っておくことは、海外でのキャリア形成にも有益です。また、近年日本国内では外国人居住者が増加・多様化しています。本研究科の研究領域には、彼らの直面する問題やそれをふまえた日本社会の課題の研究も含まれます。このような研究を行おうとする人たちにとっても、日本語教育について学ぶことは、視野を広げ、研究への示唆を得る機会になるかもしれません。 将来、日本語教師としての就職を目指す方はもちろん、自身の国際的なキャリアや研究の可能性を広げたいという方にも、ぜひ本コースの履修を検討してもらいたいと思います。 なお、本研究科は「登録日本語教員養成機関」「登録実践研修機関」として文部科学省に申請中です。ただし、文部科学省における審査の結果、予定した研修・養成課程が開設できない可能性があります。また、履修の検討の参考になる修了生のインタビュー動画や、本コース履修生限定の講義動画アーカイブも用意しています。学部生のころに英語の教員免許を取得した私は、もともとことばを教えることに興味を持っていました。大学院に進学するまでは、日本語教師養成サブコースの存在すら知らず、進学後になんとなく履修し始めました。実際にサブコースに関する授業を受けてみると、日本語教育のおもしろさにどんどん惹かれてしまい、いつかは日本語を教えてみたいと思うようになりました。在学中にはドイツのハンブルク大学日本学科に3ヶ月間派遣してもらい、インターンシップ生としてハンブルク大学で日本語教育に従事する機会がありました。インターンシップでは、主に授業見学や指導補助を行いましたが、実際に90分間の授業を1人ですることもでき、ドイツの学生とも充実した交流をすることができました。サブコースを履修したことで、日本語を教えるという新たなスキルが得られ、自らのキャリアの幅が広がったと思います。修士課程修了後には大学職員として大学に貢献しようと思っていましたが、ドイツでのインターンシップを経て考えが変わり、今後も大学院で研究と日本語教育の勉強を続けていくつもりです。今は日本語教育に興味がない方でも、サブコースを履修してみると私のように人生が変わるかもしれません。サブコースに登録して日本語教育を学ぶことで、きっとみなさんの視野がさらに広がると思いますので、ぜひ一度サブコースの履修を検討してみてください。日本語教師養成サブコースの講座を受講したことで、日本語教育に携わるために必要となる知識と実践への心構えを多角的な視点から深く学ぶことができました。私は、新型コロナウイルス禍の影響で留学生の入国制限措置がとられた年に日本語教師の資格を得ました。しかし日本語教師としての実践を積む前に、日本語教育分野の知識について、さらに深く学びたいという気持ちから日本語教師養成サブコースがある国際文化学研究科に入学しました。本サブコースでは、日本語教育文法や日本語教育方法論、教科書研究、第二言語習得論などの多岐にわたる科目を受講することができます。そして、本コースを一緒に受講した留学生たちや現役日本語講師を始めとする教育関連の経験者たちとのディスカッションや、ピアラーニングの実践を通じて、外国語習得としての日本語に対する多様な立場からの視点に触れるという貴重な経験を得ることができました。私自身は在学中に日本語学校で非常勤日本語講師を始めましたが、授業の実践では毎回内容についての反省点が尽きません。課題の解決は一朝一夕にできるものではありませんが、本コースの受講を通して得た知見を活かして、少しでも日本語学習者の役に立つような授業設計と実践を目指して奮闘中です。Japanese Language Teacher Training Program日本語教師養成サブコース
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