神戸大学大学院 国際文化学研究科 2024-2025
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研究科への招待国際交流CoursesnvitationIGraduate School of Intercultural Studies|37 移住・移民研究センター2023年度、移住・移民研究センターはドルノシェク・ゾルコ・シュペラ特命講師をPromis専属の研究者として迎え、センターの英語名をKobe Migration Research Center(KoMiReC)に改称して新たなスタートを切りました。移住・移民研究に関する新たなセミナーシリーズも開始。2023年10月27日には初回のキックオフセミナーであるEmbarking on Interdisciplinary Migration Researchを開催しました。フランス国立科学研究センターならびにパリ政治学院のエレン・ルバイ教授を連携フェローに委嘱。2024年2月9日にはセミナー「移民・セックスワーク・人身取引――二極化された研究分野における再帰性と方法論」を実施しました。地域連携センター国際的な観光地域づくりに関する研究を近年の重点課題としている地域連携センターは、インテックス大阪で開催されたツーリズムEXPOジャパン2023にSDGs推進室と連携し、神戸大学の主管部局としてブース出展を実施。一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会ならびに関西エアポート株式会社と会場内イベントを企画しました。2022年度の姫路市との地域連携協定(部局協定)締結に引き続き、2023年度には北海道ニセコ町との包括的な地域連携協定の締結ならびに一般社団法人サステナブル・コーディネーター協会との産学連携協定の締結を進め、県内外の自治体や諸団体と協働して取組みを進めています。2024年3月23日~24日には、国際文化学研究科(Promis地域連携センター)、国連世界観光機関(UN Tourism)駐日事務所、独立行政法人国際協力移住移民のワークショップの様子2023年3月には本研究科の桜井徹教授がストックホルム大学のマウロ・ザンボーニ教授とともに移民研究の成果を英語の編著として刊行しました機構(JICA)、南丹市美山観光まちづくり協会の4者共催による「次世代観光リーダー育成に向けたワークショップ」を美山で開催しました。研究開発部門研究開発部門では、国際文化学研究科所属の教員、あるいはPromis学術研究員や協力研究員が中心となって企画するセミナーの開催や広報をサポートするほか、Promisが公募する研究プロジェクト等の選定、修士論文・修了研究レポートの収蔵管理をおこなっています。また、神戸大学学術研究推進室(URA)と連携して、科学研究費助成事業をはじめとする外部資金申請のための支援をしています。一例として、2021年度の研究プロジェクト(移民研究プロジェクトを含む)は以下の通りです(肩書は2021年度現在)。◦ 新しい「神話的物語」の創生と日本ポップカルチャー(代表:植朗子協力研究員)◦ 多文化共生における信頼感に関する国際比較研究―日中比較研究を中心に(代表:林萍萍協力研究員)◦ 近現代ドイツにおける地理的「中間Mitte」の思想史:「中間民族Mittelvolk」自⼰像の生成と類型(代表:野上俊彦協力研究員)◦ 日本人学習者の中国語第三声習得に関する研究(代表:呉琪協力研究員)◦ 「モノ」のエスノグラフィー:アート,伝承文学,エコロジーにおけるポスト・ポストヒューマニズムの探求(代表:小林瑠音学術研究員)国際交流部門国際交流部門では、国際文化学研究科と緊密に連携をとりつつ、海外の研究機関と学術協定締結をおこなっています。これまでに、メキシコ社会人類学高等研究所(メキシコ)、マヒドン大学人口社会研究所(タイ)、アムステルダム自由大学社会学部/社会学研究科(オランダ)と協定を締結し、国際ワークショップ・シンポジウムの開催や研究者間交流を進めています。重点研究部門重点研究部門では2022年度から、大学共同利用機関法人人間文化研究機構のネットワーク型基幹研究プロジェクトである「グローバル地域研究推進事業」を推進しています。学術研究員各年度、国際文化学研究科博士課程後期課程で学位を取得した者等のなかから若⼲名を学術研究員に採用しています。学術研究員には研究者番号が付与され、Promisにて各種の研究プロジェクト等に従事するとともに、事務補佐員とともにPromis事務局を構成し、国際文化学研究推進インスティテュートの管理運営を担っています。協⼒研究員各年度、国際文化学研究科博士課程後期課程で学位を取得した者を協力研究員に委嘱しています。協力研究員には研究者番号が付与されるほか、Promisが公募する研究プロジェクト等に研究代表者として応募することができます。海外大学院に在籍する若手研究者がPromisで研究に従事するための客員協力研究員の制度もあります。連携フェロー国際文化学研究科ないしは国際人間科学部に過去に在籍した教員、あるいは国際文化学研究科博士課程後期課程で学位を取得し、他大学にて専任教員の職を得た者等を中心に連携フェローに委嘱しています。連携フェローは、Promisが推進する各種の研究プロジェクトの研究分担者や研究協力者として、Promisの国内外の研究ネットワークの一翼を担っています。

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