神戸大学大学院 国際文化学研究科 2024-2025
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4| 神戸大学大学院国際文化学研究科 日本学コースでは、世界の多様な文化の中で日本文化を相対化しつつ、日本という地域における人間の営みを、文化の面から明らかにします。文学・芸術・宗教・思想などの文化や社会に関する古代から現代にいたるきわめて広範囲の諸問題に取り組み、共に研究し学んでいこうと考えています。 日本の文化や社会を深く理解するためには、古文書解読や資料調査を求められることも多いのですが、そのための専門的な能力を高める機会も提供しています。通俗的な日本論に惑わされることなく、高度の専門的技量と学問的能力をもって日本の文化や社会を論じられる人材を育てることを目指しています。所属教員の紹介板倉 史明 教授 日本文化表象論特殊講義ほか日本映画・映画学。映画学の方法論をベースにして、国際的かつ歴史的な視座から日本映画を研究しています。長 志珠絵 教授 日本社会変容論特殊講義ほか近現代日本の文化史、ジェンダー史。最近のテーマは戦争の記憶論、米軍占領下日本の文化研究。新任教員2025年10月着任予定進路実績(前期課程) 関西学院大学職員、船井電機、アップオン、NEXCO中日本、コウキ商事、兵庫県立高校教諭、初芝学園中学・高校教諭ほか。(後期課程) 学芸員(芸北民俗芸能保存伝承館、高知県立歴史民俗資料館、茶道資料館、平和祈念展示資料館)、兵庫県庁職員、国立公文図書館、高校教諭(群馬県立高校、私立灘中学・高校)、神戸大学百年史資料室、桃山学院大学国際教養学部准教授、上海外国語大学日本文化経済学院准教授、関西学院大学言語教育センター朝鮮語講師、吉林大学外国語学部日本語学科講師など。在籍学生数(前期課程) 7名(後期課程) 4名論文テーマ例(前期課程) 「職員会議の変化と1980年代」「神戸市の男女共同参画事業と少子化」「三島流兵法書にみる村上水軍の「軍楽」」「但馬城崎『温泉時縁起』の研究」「18世紀初頭の華道の思想」「『今昔物語集』の楊貴妃説話の典拠をめぐって」「対外宣伝雑誌における日本芸能のイメージ」「靖国神社問題を再考する」「‘Made in Italy’in Contemporary Japan」「戦後日本の『純潔教育』」「三島由紀夫の思想」「ホラーゲームにおける恐怖表現」「熊本藩の雅楽伝承」ほか。(後期課程) 「『日本霊異記』の冥界説話から見る冥界観の変貌」「囃子田の演技の実践に関する民俗誌的研究」「ドキュメンタリー映画における音」「米軍占領下沖縄における文化政策とラジオ」「移動する領主をめぐる説話の諸相」「近世藩儒の研究」「戦前の映像文化(幻燈・玩具映画・小型映画)の受容とその歴史的変遷」「新しい波」と1950年代のアヴァンギャルド芸術運動ほか。昆野 伸幸 教授 日本言語文化論特殊講義ほか日本思想史。1920年代から40年代にかけてのナショナリズムについて、歴史意識や宗教といった視点から研究しています。寺内 直子 教授 日本芸能文化論特殊講義ほか日本伝統音楽・芸能論・民族音楽学。身体を用いて表現する音や芸能などに注目し、日本列島の文化を、アジアや世界の様々な文化との関連の中で動的にとらえます。文化相関・地域文化系日本学コース

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