神戸大学 国際人間科学部 2025
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■21世紀になって、情報通信技術の進化や交通手段の発達により、人や物および情報の国際的移動が大きく活発化し、人も国も外国と無縁ではいられない時代となっています。このようなグローバル化が急速に進む世界の中で、私たちの身の回りでもさまざまな課題が浮かび上がっています。地球的な資源・エネルギーの制約や環境の悪化、富の偏在などによる分断や格差の拡大、少子高齢化などの人口問題など個人や一国では解決できない課題が地球上のいたるところに存在しています。さらに新型コロナウィルスの世界的感染拡大は、それ自身グローバル化により深刻さが増大した問題でもありますが、その結果引き起こされている事態は、格差の拡大などの前述の諸問題の存在をあらためてあぶり出すことにつながっています。これらの中には、時に関係者・関係国の利害が大きく対立する問題も数多く、こうした問題には、さまざまな人々が地球規模で境界を越えて協働することの重要性が認識されつつあります。そして、その動きをより確かなものにするため、複眼的な視点と柔軟な姿勢をもち国内外で地球的課題(グローバル・イシュー)に積極的に関わる人々の養成が不可欠といわれます。そうした中、神戸大学は2017年に国際人間科学部を創設しました。国際人間科学部では、深い人間理解と他者への共感をもって地球的課題と向き合い、多様な人々が共存する「グローバル共生社会」の実現に向けて貢献する「協働型グローバル人材」を育成することを目的としています。国際人間科学部は、神戸大学の国際文化学部と発達科学部を再編統合して作り上げた学部です。2つの学部はそれぞれ「異文化理解」「人間発達」をキーワードとして四半世紀前に設置された学際系学部です。この2つの学部で醸成された強みと特色を最大限に活かし、国際人間科学部は新たな時代に向けて「協働型グローバル人材」の育成につとめています。2024年3月に4回目の卒業生を輩出したばかりの新しい学部ですが、未来への道を模索すべく教員と職員が学生諸君と一体となって実践的な学問プロジェクトに挑戦し邁進しています。熱意あるみなさんが、この学問共同体に参加されることを強く期待します。梅屋 潔 教授 国際人間科学部長■■■■■■■■■■■ ■■■■ff■■■■■■ ■■■ff■

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