卒業後の進路としては、金融・保険や官公庁をはじめとする就職以外に、法科大学院に進学し、法曹(裁判官、検察官、弁護士)を目指すこともできます(過去3年間の進学者:90名)。以下では、各分野で活躍されている先輩方から、入学希望の皆さんにメッセージをいただきました。 法学部を卒業した後、さらに専門的な知識を身につけて実務法曹(裁判官・検察官・弁護士)になるためには、原則として法科大学院を修了し、司法試験に合格する必要があります。 法科大学院は、法律の基礎的な知識を有している人であれば2年で(法学既修者コース)、法律の勉強を新たに始める人は3年で(法学未修者コース)、修了できる課程です。法学部で法律を中心に学んだ人であれば既修者コースに、法学部では政治や国際関係を中心に学んだけれども法曹を志すのであれば未修者コースに、入学することをお勧めします。 早期に法曹実務家への道を歩み始めたい人は、法学部に3年間在学した後、直ちに法科大学院へ進学しようとする学生を支援するためのコース(法科大学院進学プログラム(法曹コース))に登録することができます(P7参照)。法律学の学習が進んだ学生は、3年で学部を卒業する「早期卒業」の制度や、学部に3年間在学した後、卒業を待たずに法科大学院の入試を受けることができる「3年次飛び入学」の制度を利用して、3年生西村結衣さん高知追手前高校卒業。2017年神戸大学法学部卒業。2018年神戸大学大学院法学研究科修了。現在はアメリカ・ライス大学政治学部の大学院生。 在籍中について印象に残っていることは、多様な授業、先生方からの熱心な指導、国際的なプログラムです。法律・政治を幅広く学ぶ機会に加えデータ分析のスキルを学べたことは、視野を大きく広げてくれました。学生に対して教員数が多く、個別指導の恩恵は大きかったです。また、留学制度も多く、大学で留学生と関わること・自身で海外に行き現地で学ぶことは自信を持って英語を使えるようになるきっかけとなりました。また、法学部在籍時の少人数制ゼミでは学びが多く、国際法ゼミでは海外でのムート大会(弁護士役となって模擬法廷で他校の学生と英語で弁論をする大会)への参加を経験し、政治学ゼミでは海外の英語論文を読む、英語でレポートを執筆するなど、今考えると高度な課題にも挑戦しました。学部時代から様々な実務・学術活動に触れられたことが、後々に海外の博士課程に留学し研究をするという進路に繋がったのだと思います。のときに法科大学院の入試を受けることができます。また、法科大学院進学プログラム(法曹コース)を修了する見込みの学生は、法曹コース生を対象とした特別の入試に合格することにより、連携する神戸大学法科大学院に入学することができます。こうした法科大学院の入試制度の詳細については、法科大学院のウェブサイトをご覧ください。また、2023年から法科大学院生は在学中に司法試験の受験が可能となります。 神戸大学法学部の教員の多くは、法科大学院でも授業を担当していますので、進学相談にも応じます。法律の専門家を目指す皆さんを教員一同お待ちしています。1010神戸大学法学部の特長④卒業生からのメッセージ法科大学院多様に開かれている進路
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