小野晃輝さん高槻高校卒業。2022年神戸大学法学部卒業。同年神戸大学法科大学院進学。在学中の2023年11月司法試験合格。2024年3月同法科大学院修了し、司法修習生採用。 法学部卒業後は、大学院法学研究科においてさらに法学や政治学を深く学ぶことができます。幅広く高度な内容の専門的知識や能力を身につけ、それを社会で活用することをめざす人には高度社会人養成プログラムがあり、学術的な研究をめざす人には研究者養成プログラムがあり、英語でグローバルビジネス法を学びたい人にはグローバル異分野共創プログラム(KIMAP in Global Business Law)があります。 一定の基準を満たした学生を対象に、学部と大学院をつないだグローバル・プログラム(速成プログラム)も導入されました(P7参照)。大学院で海外提携校とのダブル・ディグリープログラムに参加する学生は、学部と大学院の合計5年で学士号と2つの修士号を取得することも可能です。 法学研究科には、世界各国からの留学生が在籍し、社会で活躍中の学生もいますので、多様な学生との交流を通じて自分を磨くことができます。修了生たちは、企業や官公庁、国際機関、マスメディア、研究機関など様々な分野で活躍しています。詳細は本研究科のウェブサイトをご覧ください(巻末参照)。 私は法曹コース修了1期生として神戸大学法学部を早期卒業し、本学法科大学院へ進学しました。明確に法曹を志したのは入学後で、講義を通じて法律学の奥深さに魅了されたのが契機です。学部3年次には、刑事法と民法の2つのゼミ、会社法や刑訴法等の演習科目に参加し、先生方や他の受講生と判例や事例問題を題材とした議論・検討を重ね、楽しい一時を過ごしました。 また、課外活動では体育会剣道部に所属し、コロナ禍で活動が制約されつつも、仲間と共に切磋琢磨することができました。 法学部では、法律学・政治学ともに充実した講義が趣のある学舎で展開されています。本学は、あらゆる進路に進む方の将来にとって、実りある学生生活を掴み取れる場所といえるでしょう。 裁判官は法廷にいるイメージが強いかもしれませんが、実際は他の裁判官と議論をする機会も多く、大学の頃に感じた面白さは今も仕事につながっていると感じます。これから神戸大学に入学される皆様にも素敵な出会いがあることを願っています。上田千愛さんノートルダム清心高校卒業。2013年神戸大学法学部卒業。2015年3月京都大学法科大学院修了。同年司法試験合格。2017年1月裁判官任官。大隅夏海さん2019年卒業。同年三井住友カード株式会社に入社。現在、システム開発部においてクレジットカードに係る新規サービスのシステム開発業務に従事。 私は現在、裁判官として働いています。 法曹になろうと思ったきっかけは、神戸大学在学時に民法や刑法等のゼミに所属し、条文や判例についての議論をすることによって、背景となっている社会状況や価値観が反映されている法律の面白さを感じたことでした。そう感じることができたのは、議論が長時間に及んでも最後まで語り合う熱心な仲間や、そんな私達を暖かく見守りアドバイスしてくださった先生方のおかげだと思います。 法学教育のレベルの高さ、そして、自らの進路目標に照準を合わせるためのコース選択制度が設けられている点に魅かれ、神戸大学法学部を志望しました。本学では教授と学生との距離が非常に近く、各分野の第一人者から丁寧に指導を受けることができます。4年間を通して、法律学は勿論のこと、経済学等の他の分野についても幅広く学びました。テスト勉強は大変でしたが、優秀な学友達と共に切磋琢磨しながら勉学に励んだ経験は、私の人生の財産です。 在学中に身に付けた法的思考力や、多角的に物事を捉える力が、現在の業務の中でも活きています。受験生の皆さん、是非本学で自らの価値を高め、大きく世界に羽ばたいてください。1111大学院で深く学ぶ
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