神戸大学法学部は、法学・政治学の内容を正確に身につけることができるよう、授業を提供しています【表Ⅰ】。1年生や2年生の段階では、法学・政治学の各分野の基礎的な演習・講義を幅広く提供し、自分の適性を発見してもらい、3年生のときにコースを選択してもらいます。 【表Ⅰ】学年ごとの科目配当イメージ 神戸大学法学部では、比較的多人数を対象とした講義形式の授業のほか、その発展・補充を目的とした少人数の演習形式の授業が充実しています。 神戸大学法学部では、法律と並んで政治を学ぶことができ、充実した科目が開講されています。1年生で前期に現代政治入門、後期に政治過程論基礎などの政治科目を履修できます。 神戸大学法学部の特長は、専門知識に加えて、職を得たり働いたりするうえでの付加的な能力を身につけられることです。本学部で専門知識を習得することは法曹、政府、民間企業、国際機関、NPOなどで働くことにつながります。さらに、例えば外国語能力やデータ分析能力などを身につけることで、自身の強さをより明確にすることができ、社会での活躍の場が広がります。 私が担当する政治過程論基礎では、1年生向けにそうした能力の修得の基礎作りをできるような内容を講義します。政党、議員、議会、選挙、政策形成などについて近年の具体的な政治現象をとりあげ、私たち有権者はどのように政治家を選び、そうした政治家がどのように法案や政策を作っているのかを一緒に考察します。教員が一方的に話す退屈な座学ではなく、受講生が調べ、考え、発言するような授業を心がけています。44入門科目(実定法入門、法社会学入門、現代政治入門)演習科目(初年次セミナー、3・4年次演習)基礎科目(法解釈基礎、社会分析基礎)基本法律科目(憲法、民法、刑法、商法、行政法など)政治・国際関係論科目(政治学、政治文化論、国際政治経済など)法社会学科目(法社会学概論)基礎法科目(法哲学、西洋法史、英米法など)展開・発展科目(労働法、知的財産法、環境法など)国際法科目(国際法)応用法律科目(応用憲法、応用民法、応用刑法など)科 目1年生 初年次セミナーは、大学生活を送るうえで必要な「ルール」を知るとともに、法学部で法学・政治学を学ぶために必要となる、基本的な考え方や技術を身につけてもらうことを目的としている授業です。1クラスの規模は20名ほどです。 授業の内容や進め方はそれぞれの担当教員に任されていますが、私のクラスでは、国会や内閣のあり方をテーマにして、文献の調べ方やまとめ方を学んでもらい、討論や発表を実習してもらった上で、各自に小レポートを学術ルールに則って作成してもらいました。 わずか半年の授業ですが、「神大法学部生」としての基礎を身につける大切な機会になっていると考えています。2年生3年生4年生(詳細については、以下のURLより法学部カリキュラムポリシーをご参照ください。) URL:https://cms.comms.kobe-u.ac.jp/sites/default/files/doc-page/2024-04/f04_cp.lo_2024.pdf(政治過程論基礎)藤村直史 教授(初年次セミナー)安井宏樹 教授神戸大学法学部の特長② 講義による専門科目少人数教育充実した教育体制
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