2024学科紹介26 神戸大学を卒業後、大学院助産師コースへ、第一期生として進学しました。産科病棟・MFICUで助産師として勤務を始めて4年目になります。 妊娠・出産は病気ではなく、大半の人は大きな問題もなく10か月のマタニティライフを送り、出産を迎え、育児をスタートさせます。しかし、大学病院では、ハイリスク妊娠がほとんどです。治療のために長期入院を強いられたり、超早産での分娩になることもあります。また、順調な経過を辿っていた方でも、急変する可能性はゼロではありません。神戸大学では、ハイリスクに関する講義、実習もあり、入職後に学生時代の講義資料を見返し、復習にも役立てています。また、実習で行っていたリフレクションは、働き始めてからも自分のケアで気になったことを振り返る習慣となっています。リフレクションをすることで、先輩からフィードバックをいただけるため、モチベーションにも繋がっています。 同じ疾患であっても、患者さんによって感じる不安や捉え方は様々です。ハイリスクの状態にあり治療が優先される中でも、その人らしさをなくさないように、助産の専門知識と看護の視点からケアできるようにカンファレンスを重ね、GCU・NICUや地域とも連携したチーム医療に取り組んでいます。 命の誕生は何度立ち会っても感動があります。一生に数回しかない貴重な場面に立ち会うことのできる助産師という仕事が私はとても好きです。時には悲しい場面に直面することもありますが、患者さんの今後の人生に少しでもプラスになれるように、日々ケアに取り組んでいます。ケアもスキルもまだまだ未熟ですが、より専門性 神戸大学を卒業して、早十数年が経とうとしています。私は卒業後、小児科専門病院での看護師、大学院修士課程での学生生活を経て、現在は大学で教員をする傍ら、子どもとその家族により良い看護ができるよう小児看護専門看護師としての活動も行っています。 学生時代の私は決して優秀な学生ではなく、勉強はかなりおろそかにしてはいましたが、4回生の卒業研究での高い助産師になることが私の目標です。学生時代は課題や実習に追われ、大変なことの方が多かったように思いますが、いつでも相談に乗ってくださる先生方、切磋琢磨できる同期に支えられ、乗り越えることができました。自分の興味のあることを学ぶことが出来る大学時代はとても貴重な時間だと思います。その時間をぜひ神戸大学で学んでいただき、素敵な医療者になっていただけたらと思います。指導をうけながら、病気をもつ子どものお父様の話を聞き、卒業研究として、まとめ上げたことは強く記憶に残っています。その中で、先生には自分自身が考えていたことを大切にしてもらえましたし、そのことは、現在、自分が実習指導をする際に、学生が自分で気づいたことを深め、必要な看護を考え、実践できるような指導を心掛けていることにつながっていると思います。また、神戸大学医学部保健学科は他専攻の学生と一緒に学ぶ環境があり、それぞれがどのような専門性をもっているのかを知ることができたことは、今の私の活動に役に立っていると思います。 現在でも学会や大学院において、お世話になった先生方とお会いする機会があり、いつも温かい声をもらい、相談に乗ってもらうなどしています。受験生の皆さんにとって、現在の私は遠い未来のことで想像し難いとは思いますが、まずは神戸大学で看護の基本を学んでみてはいかがでしょうか。看護学専攻卒業生からのメッセージ
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