2024学科紹介海外の大学附属病院での実習・演習4近年、医療専門職者が国際保健分野で実践的に活動する機会が増えるとともに、我が国に対する開発途上国からの期待は益々高まっています。そこで保健学科では、大学で修得した学問の知識とスキルをより実践的なものにするとともに、チャレンジ精神やコミュニケーション能力を養うために、環太平洋諸国の大学と提携し、学部生の双方向型の交流を実施しています。「環太平洋諸国との連携・協働による次世代医学・保健学グローバルリーダーの育成」と名付けたこのプログラムは総合保健医療を実践出来る国際的な高度保健専門職者ならびに教育・研究者を養成しようとするもので、所定の単位も認定されます。地域連携センターは、人文学研究科、農学研究科に設置された地域連携センターと協力して、豊かな自然、文化そして健康に恵まれたコミュニティづくりをめざしています。保健学研究科のテーマは、【少子高齢社会に適応した街づくり】です。研究科の構成員が培ってきた専門的知識を、乳幼児を持つ家族、高齢者そして障害を持つ人々が安心して暮らせる街づくりに活かそうとしています。地域連携センターは、保健学研究科と地域をつなぐ窓口の役割を担っています。現在、神戸市など兵庫県下の自治体、NPOと連携して、複数の事業が進行中です。また、活動に参加するボランティアへの研修事業も実施しています。毎週、実施されている教室活動のほかに、乳幼児をもつ保護者を対象としたプログラムや認知症の方のご家族を対象としたセミナーが実施されています。これらの活動概要はホームページhttp://www.edu.kobe-u.ac.jp/fhs-renkei/で、みることができます。IPW (Interprofessional Work) とは複数の専門職者がそれぞれの技術と役割を活かして共通の目標を目指す協働のことです。現代社会において多様化・複雑化した保健医療福祉の課題とニーズに応え、安心・安全で質の高いサービスを実践するためには、多職種の協働が極めて重要であり、一般の臨床現場でも必須です。神戸大学医学部保健学科では、神戸大学医学部医学科、神戸薬科大学と連携し、1年次から4年次まで、体系的かつ有機的にIPWを習得できるカリキュラムを備えています。1年次の初期体験実習、4年次のIPW統合演習では、医師、看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、薬剤師を目指す学生のそれぞれが相互理解し、相互作用しながら、多職種の視点から患者・対象者を捉え、最良のケアを提供することを合同で学びます。学生はチームメンバーとして互いに尊重し、理解し、情報交換する過程を通して保健医療福祉の将来を担うIPW実践者の素養を身につけます。国際保健に関連する活動地域連携センターIPWTOPICS
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